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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査35巻13号

1991年12月発行

雑誌目次

今月の主題 骨・関節をめぐって

巻頭言

関節病変の診断―臨床検査を中心に

柏崎 禎夫

pp.1261

 いかなる関節疾患といえども,診断が確定しなければ治療方針を立てることはもちろんのこと,治療を効果的に行うことも不可能である.多くの疾病と同様に関節疾患においても,現病歴の聴取だけで直ちに診断ができる症例もあれば,長期間の注意深い観察を行ってもなお診断が不可能な症例もある.単に関節が障害されているか否かの診断は,関節の診察法に熟達している医師であれば容易であろう.しかし,たとえ診断が容易であった症例でも,障害されている部位の微細な形態や病態の詳細を知るには種々の検査の手助けが必要である.

 関節疾患の診断のための臨床検査法の進歩には目覚ま.しいものがあるが,この疾患にはこの検査を行えば診断は確定するというほどの絶対的特異性のある検査法はまだ非常に少ない.おのおのの検査法には長所もあれば,短所もあるので,日常診療ではそれぞれの長所を生かした検査を施行するのが正しい.

総説

生きている骨組織―骨形成と骨吸収

岡崎 亮 , 松本 俊夫

pp.1263-1268

 骨の量および構造は骨吸収と骨形成との動的平衡のうえに維持されている.骨吸収を担う破骨細胞は,血液系幹細胞由来の前駆細胞が分化・融合して形成される.破骨細胞の形成・機能は,主に骨吸収促進ホルモンの骨芽細胞への作用を介して間接的に促進される.骨芽細胞は,間質系幹細胞が分化し形成される.骨芽細胞の増殖・機能は骨局所に存在する各種の成長因子により調節される.したがって,骨芽細胞からの破骨細胞刺激因子や,骨局所の成長因子の分泌や作用の異常により骨代謝の異常がもたらされる.

技術解説

関節鏡検査と生検

山本 哲司 , 黒坂 昌弘 , 大野 修 , 廣畑 和志

pp.1269-1275

 関節病変,特に炎症性疾患を中心に,関節鏡による生検の手技および滑膜の肉眼的,病理組織学的所見について概説した.関節炎の診断は絨毛の形態,色調,血管透過性など鏡視像を十分把握したうえで,数か所から滑膜生検を行う必要がある.正常滑膜および慢性関節リウマチ,化膿性関節炎,結核性関節炎,その他の非特異的関節炎における病的滑膜について鏡視像と病理所見を対比させながら解説した.本手技は侵襲が少なく,診断的価値の高い関節病変の検査法の1つである.

VLA検査

松山 隆美

pp.1277-1281

 慢性関節リウマチ滑膜細胞では,VLAの多様な発現がみられる.滑膜炎症におけるVLAの役割として,リンパ球,単球のホーミングレセプター,単球の血管外遊走のレセプター,滑膜内細胞外マトリックス蛋白への滑膜細胞の保持,滑膜細胞の活性化,分化,増殖への関与などが考えられ.VLAの発現と結合活性は必ずしも一致しない.炎症性サイトカインによる細胞の活性化が起こる炎症部位はVLAの結合活性発現の場と考えられる.

骨格筋由来クレアチンキナーゼと腰椎疾患

稲波 弘彦 , 河端 正也 , 立花 新太郎 , 中山 年正

pp.1283-1288

 CK総活性の測定法でOliver法を用いる場合,試薬ではイミダゾールとNACの品質には特に注意を要する.CKアイソザイムの測定法としては電気泳動法とEIA法が実用に耐えうるが,MBアイソザイムに対しては特異抗体を用いるEIA法の検出感度が高い.

 運動負荷に対して血清CK値が異常に高く反応する者が相当数存在する.高度の腰痛や体動時痛のため体幹筋を強直させたり,坐骨神経痛性側弯症を起こしているような例では血清CK値の異常高値をとることがある.

血清中ケラタン硫酸測定法

髙岸 憲二

pp.1289-1292

 軟骨基質の主成分である軟骨型プロテオグリカンに含まれるケラタン硫酸は,軟骨以外には角膜にごく微量にしか含まれておらず軟骨代謝のよい指標と考えられている.近年ケラタン硫酸に対するモノクローナル抗体も作製され,血清中ケラタン硫酸を測定することが可能になった.変形性関節症患者では血清中ケラタン硫酸値が有意に高値を示すとの報告もあり,各関節疾患などにおける血清中ケラタン硫酸値の測定が注目されている.

関節液中II型プロコラーゲン-C-ペプチドの測定法とその臨床的意義

新名 正由 , 伊藤 和彦 , 松山 重雄 , 迫田 紘一郎

pp.1293-1298

 軟骨コラーゲンの主成分はII型コラーゲンであるが,その前駆体成分であるII型プロコラーゲン-C-ペプチド(type II procollagen C-peptide:pColl-II-C)の関節液における測定法を開発した.種々の関節液(膝)を用いて測定を行ったところ変形性関節症や外傷性関節水腫で高値,慢性関節リウマチでは低値を示すことが明らかとなった.

 pColl-II-Cは関節疾患の鑑別や軟骨マトリックスの変化を直接反映するマーカーとして,関節病態の早期診断,治療効果の定量的判定にも応用が考えられる.

検査と疾患

骨粗鬆症

富田 明夫

pp.1299-1302

 骨粗鬆症は老人性または閉経後骨粗鬆症で代表される加齢による骨量の減少とともに身長の縮み,円背,亀背,腰背痛,骨折(椎体,大腿骨頸部,橈骨遠位端など)などの臨床症状を伴う代謝性骨疾患である.この成因には老化という生理的現象に基づく性ホルモンの欠乏,その他のホルモンの異常,栄養摂取不足,運動不足などの多因子が考えられているが,Ca,P,ALPなど通常の生化学的検査には異常が認められないのが本症の特徴である.

痛風

赤岡 家雄 , 藤森 新

pp.1303-1307

 痛風は高尿酸血症を共通な生化学的特徴とし,急性関節炎を主要症候とする疾患群である.特殊なプリン代謝異常症と関連があり興味がある.また,いわゆる本態性ないし原発性高尿酸血症の頻度がここ数年内でも増加しているようで,その理由は不明であるが,高尿酸血症は,痛風のみならず,高血圧,肥満ないし高脂血症,耐糖能異常などと分離できない成人病の一病態であることの認識がたいせつである.

Perthes病のMRI所見

大園 健二 , 李 勝博

pp.1309-1313

 Perthes病に核磁気共鳴画像法(MRI)を行った結果,早期では壊死部は均一な低信号を呈し,病期が進むと低信号部は斑紋状となって観察された.修復が完了しても斑紋状低信号像は遷延したが,のちに完全に正常化した.MRIは修復の進行度を把握するうえで有効であるのみならず,早期例においてX線上壊死範囲が明瞭でない時期に壊死範囲の特定が可能であり早期予後判定,治療法の決定を可能とするうえできわめて重要な検査法である.

Reiter症候群

石川 斉

pp.1315-1319

 Reiter症候群は関節炎,非淋菌性尿道炎,結膜炎の三大主徴を伴うものを言うが,一般臨床上では必ずしもこの三徴がそろうとは限らない.Reiter症候群は感染性下痢疾患後に発症する流行型と性交後に発症する型に分けられる.前者ではShigella flexneri,Salmonella,Yersinia enterocoliticaとの関連が,後者ではChlamydiaやマイコプラズマとの関連が示唆され,さらにHLA-B27の関与が注目されている.性的交渉によるReiter症候群は男性に多く,小児および女性と高齢発症のものではそのほとんどが腸内感染によるものである.一般臨床像および検査所見などを簡記した.

末端肥大症

肥塚 直美

pp.1321-1324

 成長ホルモン(GH)分泌過剰を呈する末端肥大症での骨病変は古くから指摘されている.本稿では末端肥大症の診断について概説し,本症の骨・関節病変について述べる.さらに,本症での骨代謝を理解すべく,骨形成促進因子としてのGHとインスリン様成長因子―I (IGF-I)の作用について最近の知見を述べる.

話題

Heberden結節

薄井 正道

pp.1326-1327

 1.はじめに

 Heberden結節は1802年英国人医師WilliamHeberdenが,手指のDIP関節の背側に関節リウマチや痛風などとは異なる結節の生じうることを報告したのが最初である.今日では本疾患はDIP関節の退行変性と考えられているが,他の関節における変形性関節症(osteoarthritis,以下OAと略す)との関係や,その真の発症原因についても不明な点が多い.臨床像についても,本疾患は,症状が一定期間の経過のあと無症状になるいわゆるself limiting diseaseであると考えられているが,どの程度の時間経過で無症状になるかについては不明な点を残している.また,本症の発生と労働負荷との関係についても最近注目されている.本疾患の概要とこれらの問題について紹介する.

靴と病気

佐藤 安正

pp.1328-1329

 1.はじめに

 経済大国となった日本も,靴に関しては欧米に比べて後進国である.現在では,ほとんどすべての人たちが1日8~14時間は靴をはいた生活をしているにもかかわらず靴に関心が寄せられるようになったのは,ここ数年前からである.日本でも4年前から靴医学会が発足し,今年の9月には大阪で第5回目の総会が行われたが,国民の靴への関心は低い.

関節炎モデル

垣本 毅一

pp.1330-1331

 1.はじめに

 関節炎モデルという場合の"関節炎"は普通慢性関節リウマチ(RA)を意味する.この比較的女性に多い難治性疾患について研究する際,ヒトの材料を用いることは,必ずしも容易でない.その代わりに,ヒトのRAによく似た病気を動物に起こさせて,それを用いてRAの研究を行うというアプローチが,実験モデルあるいは動物モデルと言われるもので,今日までRAに限らず種々のヒトの病気の病因解析や治療薬のスクリーニングや開発などに多大の貢献をしてきた.表1に,最近よく使用される関節炎モデルの主なものを示した.動物モデルには自然発症モデルと誘発モデルが存在するが,関節炎モデルに関する限りでは,自然発症モデルのMRLマウスの関節炎が動物の供給先のロットにより発症率が大きく異なることや,関節炎があまり強くないこと,組織所見がRAと異なる点もあることなどの理由であまり一般的に用いられておらず,むしろ誘発モデルの方がよく研究に供されている.誘発モデルとしては,最近は特に免疫学的側面に重点を置いたものが多いのが特徴で,それはRAの病因については依然として不明な点が多いとはいえ,何らかの免疫学的機序,特に自己免疫が関与していることを示唆する研究が増えていることと関係がある.

 もちろん,RAのモデルというからには,これらのモデルはRAの臨床症状,リウマチ因子などの血清所見,組織所見などに類似していることが要求される.

カラーグラフ

肝硬変(II)特殊型肝硬変

奥平 雅彦 , 中 英男 , 髙野 康雄 , 瀬川 謙一

pp.1258-1260

学会印象記 第5回アジア・太平洋臨床生化学会

注目される日本の学術的支援

中 恵一

pp.1276

 学会長の宮井潔先生(大阪大学医学部臨床検査診断学教室・教授)の顔が真剣になってきた.第5回アジア・太平洋臨床生化学会のサヨナラパーティでの挨拶の場面である.演台上で今学会に参加された人の国籍,国名が次々と紹介される.ヨーロッパ,中近東,北南米,アジアと地域ごとに42に及ぶそれを言われるのであるが,国名が多いことに一般の参加者が気付き,宮井先生はメモも見ず空でそれを淀なく続けられることに驚きを禁じえなくなってきた.聴衆の驚いた顔とざわめきの中で,当の学会長の顔が真剣さを加え,そしてすべてを紹介し終わると同時に満顔の笑みが彼と会場にいる全員の緊張を破って一気に大拍手となった.宮井先生の記憶力と,参加国の延べ数の多さへの賞讃であった.隣席のドイツ人がアジア・太平洋の学会ではないね,国際学会じゃないかと感想を漏らした.アジア・太平洋臨床生化学会議は1979年にシンガポールのTamの努力によって発会し第1回の学会がシンガポールで開催され,この時から多くの日本人も参加,貢献をしてきた.以降3年ごとに学会が開催され,これまでバリ島や,香港で行われてきたが,今回は宮井潔教授の努力で日本において開催された.

編集者への手紙

シクロヘキシミド添加によるマウス腹腔マクロファージの貪食能への影響

庄野 正行

pp.1320

 1971年にWessellsら1)は,未分化な神経細胞にサイトカラシンB,コルヒチン,シクロヘキシミドがどのような影響を与えるかを調査した,その結果,サイトカラシンB存在下ではアクソンの伸長が完全に停止するが,蛋白合成阻害剤であるシクロヘキシミドではまったく無関係に前進し先端の微細線維の機能によって導かれることが示された.また,サイトカラシンBは,マクロファージの遊走を抑制するのに対し,コルヒチンやビンプラスチンは,食作用の運動を阻害しない2).マクロファージの癌細胞傷害性に関して蛋白合成阻害剤は細胞傷害を抑制する3).そこで,貪食作用におけるシクロヘキシミドの影響をマウス腹腔マクロファージを用いて調査した.

私のくふう

ブドウ球菌のマンニット分解性とコアグラーゼ産生性を同時に検出できる培地

角 美子 , 実川 裕子

pp.1325

 私たちは黄色ブドウ球菌のコアグラーゼ産生性を調べるために当教室で以前工夫されたPAF 200 RP平板という培地を用いていますが,今回この培地にマンニットとフェノールレッドを加えて,表題の目的に合うような工夫を試みました(PAF 200 RPM平板).

 黄色ブドウ球菌,表皮ブドウ球菌,大腸菌を混合した菌浮遊液を播いて一晩培養したものが写真に示されています.コロニーの周囲に白濁(ハロー)の見られるものがコアグラーゼを産生している黄色ブドウ球菌,ハローがなくコロニーの黄変も見られないものが表皮ブドウ球菌,コロニーは黄変しているがハローのない大きなコロニーが大腸菌のものです.写真ではコロニーの色の違いはわかりませんが,実際にはこれらのコロニーの違いは明瞭に区別されます.

エンドサイト法により採取した内膜組織のセル・ブロック標本作製法

森 真理子 , 蔵重 亮 , 藤重 喜枝 , 元井 信

pp.1332

 子宮内膜細胞診は子宮体癌およびその前癌病変の診断に重要な検査法であり,その際内膜の採取法としてはエンドサイト法がもっとも広く用いられている.この方法では,通常採取された内膜組織は直ちにスライドグラスに塗抹され細胞診用の検体が作製され診断に供される.しかし,この方法のみでは内膜病変の診断は容易でなく,判定に難渋することも少なくない.この問題を解決する一法として塗抹標本作製後捨てられているエンドサイトの中軸に多くの内膜組織が付着残存していることに着目して,この残存内膜組織を用いて簡単に内膜組織のセル・ブロック標本を作製する方法を考案した.その結果,子宮体癌の確定診断およびその前癌病変と考えられているが細胞診では診断が難しい子宮内膜増殖症の診断に有用な結果が得られた.

肝臓病の病理・12

肝硬変(II)特殊型肝硬変

奥平 雅彦 , 中 英男 , 髙野 康雄 , 瀬川 謙一

pp.1334-1338

 特殊性肝硬変は,慢性のうっ血,胆汁うっ滞,寄生虫の寄生というような特殊な原因によって,それぞれ他とは異なる特殊な形態発生と終末像を示す肝硬変である.形態的移行がないことから,かなり早期から,偽小葉結節を形成していない時期から肝硬変と呼ばれる.成因としてきわめて多くのものが知られているが,個々の成因によるものはまれで,全体としても頻度が低く,かつ減少の傾向にある.

TOPICS

LECラット

荒島 真一郎

pp.1339

 1981年北海道大学実験生物センターで,非近交系Long Evansラットから毛色の違う2系の近交系ラットが分離された.LEC (Long EvansCinamon)とLEA (Long Evans Agouti)である.おのおのの系を弟妹交配し継代すると,LECでは生後4~5か月で90%に急性肝炎様症状が自然発生することが発見された.その大部分は劇症肝炎類似で1~2週間以内に死亡する.最初劇症肝炎好発ラットとして注目された1)

 さらに,肝炎様症状を示さなかったLECラット(10%)と,肝炎様症状を呈したが回復生存したラット(9%)を飼育すると1年半には肝癌の発生が30%に認められ,癌発生モデル動物として癌研究者に興味が持たれた2)

GLUT1のRIA

佃 克則 , 岡 芳知

pp.1340-1341

 近年のcDNAクローニングにより,細胞膜における糖取り込みを介在する数種類の糖輸送担体の存在が明らかとなってきた1~4).これらの糖輸送担体の間にはアミノ酸レベルで50~70%のホモロジーが認められ,従来のサイトカラシンB結合法や抗体を用いたウエスタンブロッティング法では絶対量を算出することは容易ではなく,しかも繁雑な操作を必要とした.

 われわれは,グルコーストランスポーターGLUT 1からGLUT 5の5種類のサブタイプのカルボキシル基末端(C末端)部のアミノ酸配列が異なることに着目し,GLUT1糖輸送担体のC末側15個のアミノ酸(Thr-Pro-Glu-Glu-Leu-Phe―His-Pro-Leu-Gly-Ala-Asp-Ser-Gln-Van)1)に相当するペプチドを合成した.このアミノ基末端(N末端)をkeyhole limpet hemocyaninに結合し,家兎に免疫して得られた抗血清から,アフィニティカラムを用いて抗体を精製した.また,上記の合成ペプチドのN末端にtyrosineを加えた16個のアミノ酸より成るペプチドを合成し,クロラミンT法5)を用いて125Iにて標識し,Sep―Pak C18カラムで精製し,標識合成ペプチドを作製した.

尿中トリプシン活性化ペプチド

桐山 勢生 , 中野 哲

pp.1342

1.急性膵炎の重症度判定

 急性膵炎はなんらかの原因により膵に破綻が生じてトリプシノーゲンなどの非活性型で分泌されている膵酵素が活性化され,膵が自己消化されることが本態である.重症例では,血中に逸脱した活性型の膵酵素および中毒物質が全身に散布されることにより多臓器不全を呈し,今日でも死亡率が高い疾患である.そのため本症はできるだけ発症早期に重症度を把握して適切な治療を行うことが重要である.

 従来より急性膵炎の重症度の判定基準には,臨床所見と血液検査所見さらに画像診断を組み合わせたものが報告され,これらを参考にして,1987年,厚生省難治性膵疾患調査研究班により判定基準が発表されている1)

PLP遺伝子とグリア細胞の分化

鹿川 哲史 , 池中 一裕 , 御子柴 克彦

pp.1343-1344

 ミエリンプロテオリピド蛋白質(PLP)は,中枢神経系ミエリンの全蛋白質の1/3を占める疎水性の強い分子量30kDaの蛋白質で,ミエリン膜を貫通してミエリン膜の層構造の形成と維持に機能していると考えられてきた.近年,ラットPLP―cDNAがクローニングされたことを発端に急速に解析が進展し,PLP遺伝子の発現が中枢神経系の発生・分化にも重要な意義を持つことが示唆されたので,われわれの研究成果を中心に簡単に紹介したい.

 PLP遺伝子の突然変異によりヒト白質変性症の一種であるPelizaeus-Merzbachaer病(P-M)が生じることは有名であるが,最新の遺伝子操作技術polymerase chain reaction;PCR法の導入によりこれが実証され,現在までに5家系の変異遺伝子配列が報告された.また,この疾患のモデル動物も数多く報告されており,いずれもPLP遺伝子内の点突然変異に起因していた.これらには共通して,グリア細胞の一種でミエリン形成細胞であるオリゴデンドロサイト(OLG)自身が変性脱落するためにミエリン形成不全を示すこと,グリア細胞の分化異常がミエリン形成期以前にすでに開始されていることなどの特徴があり,PLP遺伝子産物がミエリンの構造蛋白質以外の機能を有することが予想された.

無血清培養細胞

色田 幹雄

pp.1344-1345

 ヒトや動物の細胞を培養するとき,血清を含む培地を用いると,血清の品質の差によって結果が異なることがある.合成培地を使うことができれば,再現性が良いのみでなく,経済的でもあり,細胞産生物の分析や精製にも有利である.例えば,MEM培地とHam F-12培地の等量混液に,ビタミンや非必須アミノ酸やセレニウムや核酸前駆物質などを加えた"強化"培地を用いて,無血清培養を試みることができる.さらに,インスリンとトランスフェリンを追加することが多い.脂質を要求することも動物培養細胞の特徴の1つであり1),脂質添加に関して種々の工夫がなされている.現在は,いろいろなメーカーから汎用無血清培地が市販されているので,既製品をベースに使うとよい.

 無血清培地は,①初代培養細胞や株化培養細胞を,短期間だけ無血清条件下に置く,②細胞を無血清培地に順応させ,無血清培養細胞株を樹立する,という2つの使いかたがある.②が望ましいことは言うまでもない.しかし,細胞の特徴的な形質や機能を失わせずに無血清化できるとは限らない.血清濃度を段階的に減少させ,細胞を順応させるのであるが,手間もかかるし時間もかかる.無血清培養を上手に使った最近の例を紹介する.

表皮細胞分化抑制因子

菅井 基行 , 井上 伸吾

pp.1345-1346

 1.はじめに

 黄色ブドウ球菌は皮膚化膿性疾患の原因菌として代表的なものである.黄色ブドウ球菌による皮膚疾患のなかでも典型的な例として,夏場に多い"とびひ"(伝染性膿痂疹)や,その重症例で新生児に起こるブドウ球菌性熱傷様症候群(SSSS)が知られている.これらの疾患は水疱形成を伴う表皮剥脱が特徴的で,黄色ブドウ球菌がこの表皮剥脱を引き起こす毒素,表皮剥脱毒素を産生することが知られている1).われわれは培養表皮細胞を用いて表皮剥脱毒素の生物活性を研究しているときに偶然,SSSSの患者から分離された株の培養上清濃縮液中に培養表皮細胞の分化を抑制する活性を見いだした2).本稿ではその活性を担う,新しく見いだされた蛋白質,表皮細胞分化抑制因子(epidermal cell differentiation inhibitor;EDIN)3)について紹介したい.

研究

血清カタラーゼの定量法

岩村 淳一 , 田中 裕幸 , 竹内 稔 , 細坪 嗣央

pp.1347-1350

 血清中のカタラーゼの測定は古くから行われているが,測定法が煩雑であったり,精度が不十分であるためにいまだに臨床検査室において実施しにくい測定項目である.今回われわれは,本酵素の迅速かつ正確な測定法を考案した.また,本法の最適条件,再現性,従来法との比較などを検討した結果,本測定法が操作性,精度においても日常検査として十分実施可能な方法であることが確認できたので報告する.

喀痰グラム染色標本による呼吸器感染症の主要起炎菌の迅速診断に関する検討

荻原 央子 , 西岡 きよ , 丹野 恭夫

pp.1351-1355

 喀痰の細菌検査において,喀痰塗抹標本のグラム染色・鏡検は,培養材料としての適否を判断するうえで不可欠であるが,さらにH.influenzae,S.PneumoniaeおよびM.(B.)catarrhalisの呼吸器感染主要原因菌の迅速診断においても有用である.特に扁平上皮細胞の混入が少なく(<10cells/lowpower field),白血球が多数(>25cells/LPF)見られる材料では各菌の予測率(スメア陽性件数中の培養陽性件数)も約80~90%と高いことは,培養に先立つ鏡検の重要性を明らかに示している.

資料

佐賀医科大学附属病院受診者におけるHTLV-I抗体保有者の現況―特にIgM抗体について

西村 忠隆 , 南雲 文夫 , 植田 寛 , 田島 裕 , 佐野 雅之 , 只野 壽太郎 , 伊東 秀夫

pp.1356-1359

 1987年4月1日から1990年4月30日の期間に,佐賀医科大学附属病院検査部にて実施したHTLV-I検査結果をまとめた.

 スクリーニング検査では,産婦人科より提出された血清の2.6%,その他の診療科より提出された血清で13.5%の陽性率が認められた.

 IgM抗体の保有率は,キャリア30.8%,ATL52.4%,HAM60.9%であった.ATLをさらに分類してIgM抗体の保有率を調べると急性型,リンパ腫型,慢性型の順に高かった.

hHGF測定キットの改良

二井谷 好行 , 立川 哲也 , 申 貞均 , 坪内 博仁 , 大工原 恭 , 三上 恵世 , 大久保 昭行

pp.1360-1364

 血中hHGF測定キットは肝疾患の重症度を反映するマーカーとして有用性が示されている.しかしこれまでのhHGF測定キットは標準hHGFとして劇症肝炎患者交換血漿から精製したhHGFを用いており,その恒常的生産性に問題があった.またキットの開発にあたり,955例の健常人血清の測定を試みたところ,異常に高値を示す検体(1例)が見いだされた.今回,標準hHGFとして遺伝子工学的に作製したリコンビナントhHGFを用い,その恒常的生産性を確保し,さらに1例の健常人で確認された非特異反応の反応機序を解明するとともに,緩衝液に30%ヤギ血清を添加することにより,この反応を抑制することができた.本改良キットを用いて,キットの性能に関する試験および,現行・改良キットでの相関を検討したところ,良好な結果が得られたことにより,本改良キットは,現行キットと同様に優れた性質を有し,しかも非特異反応も抑制できるキットであることが確認された.まだリコンビナントhHGFを開発したことにより,標準hHGFの恒常的生産性が保障された.

質疑/応答 臨床生理

超音波法による表在動脈の病変の評価

S生 , 石光 敏行

pp.1365-1368

Q超音波法による表在動脈の病変の評価はどの程度可能なのでしょうか.ご教示ください

質疑/応答 一般検査

関節液の結晶成分の形態と種類

S子 , 三橋 尚志

pp.1369-1370

 Q整形外科から痛風患者の関節液の結晶成分の分析を依頼されました.当検査室では偏光顕微鏡で観察していますが参考にすべき文献も手元にはなく困っています.結晶の形態,色の変化についてご教示ください.

翌日測定の尿検体の取り扱い

Q生 , 安部 彰 , 山下 寿美子

pp.1370-1372

 Q尿の定量を自動分析機を用いて行っています,冷蔵保存で翌日測定の検体もありますが,沈殿物が生じます.この場合,上清を用いての測定でも問題ないのでしょうか.また,Ca,MgなどはpHの調整や煮沸など必要なのでしょうか.併せてお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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