文献詳細
文献概要
今月の主題 脂質代謝異常 話題
M-CSFとコレステロール代謝
著者: 島野仁1 山田信博1
所属機関: 1東京大学医学部第三内科
ページ範囲:P.163 - P.165
文献購入ページに移動1.はじめに
近年遺伝子工学の進歩により,さまざまな生理活性物質が,クローニング,大量精製されるようになつた.骨髄造血細胞の増殖因子であるcolonystimulating factors(CSF)も白血病,癌治療の際,臨床応用が試みられている.その中で最近,GM-CSFやM-CSF投与中の患者に血漿コレステロールの低下が認められ,CSFとコレステロール代謝という新しい側面が注目されている3,4).われわれは,ウサギを用いてM-CSFの血漿コレステロール低下作用とそのメカニズムについて検討した1,2).
近年遺伝子工学の進歩により,さまざまな生理活性物質が,クローニング,大量精製されるようになつた.骨髄造血細胞の増殖因子であるcolonystimulating factors(CSF)も白血病,癌治療の際,臨床応用が試みられている.その中で最近,GM-CSFやM-CSF投与中の患者に血漿コレステロールの低下が認められ,CSFとコレステロール代謝という新しい側面が注目されている3,4).われわれは,ウサギを用いてM-CSFの血漿コレステロール低下作用とそのメカニズムについて検討した1,2).
掲載誌情報