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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻2号

1991年02月発行

文献概要

肝臓病の病理・2

肝循環障害の病理

著者: 大部誠1 三枝信1 奥平雅彦1

所属機関: 1北里大学医学部病理学教室,北里研究所メデイカルセンター病院中央検査部

ページ範囲:P.182 - P.185

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 肝循環障害は全身性疾患の部分症として現れる慢性うっ血肝やうっ血性肝硬変と肝固有の脈管の閉塞によって生ずる疾患とに分けられる.後者に属する疾患としては肝外門脈閉塞症,肝部下大静脈や肝静脈3主幹の閉塞によるBudd-Chiari症候群,末梢肝静脈閉塞症,末梢門脈枝の狭少化による特発性門脈圧亢進症が挙げられる.また,肝内の太い門脈閉塞によるZahn梗塞や肝動脈閉塞による真の梗塞も重要な疾患である.肝紫斑病や類洞拡張は閉塞機序によるものではないが,その特異な形態が注目される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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