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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻3号

1991年03月発行

文献概要

今月の主題 心・血管系ホルモン 総説

心・血管系ホルモン

著者: 高橋克敏1 藤田敏郎1

所属機関: 1東京大学医学部内科学第四教室

ページ範囲:P.227 - P.232

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 心臓血管系は全身性,局所性に作動する神経性あるいは体液性の機構による調節を受けて生体のホメオスタシス維持に参画している.ANPの発見によって心臓はポンプ機能のみならずみずから積極的にホルモンを産生し循環機能を調節しうることが明らかになった.また,EDRFの発見は血管機能調節における内皮細胞の役割が注目される契機となり,近年この分野には新たな知見が次々と集積している.生化学,分子生物学の発展によりサイトカインや神経ペプチドなどの多くの生理活性物質が発見されたが,これらの持つ多彩な機能が明らかになるにつれて免疫系,神経系を主な活躍の場とするこれらの物質が心臓血管系の調節にも参与する可能性が指摘されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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