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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻3号

1991年03月発行

文献概要

今月の主題 心・血管系ホルモン 測定法・病態生理

エンドセリン測定法

著者: 鈴木伸宏1 藤野政彦1 眞崎知生2

所属機関: 1武田薬品工業(株)筑波研究所 2筑波大学基礎医学系薬理学教室

ページ範囲:P.242 - P.247

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 血管収縮ペプチド・エンドセリンー1(ET-1)を高感度に測定するため,種々の特異性を有するRIAやサンドイッチーEIAが開発されている.測定値や測定結果は施設問で必ずしも一致していないが,これはET-1様免疫活i生(ET-1 LI)の存在様式が多様であることによる.健常人血漿中の平均ET-1濃度は1~4 pg/ml, big ET-1濃度は5~7pg/mlの範囲にあると考えられ,さらに大分子型ET (6 K)も存在する.尿中に高濃度に検出されるET-1 LIの主要な分子種は大分子型ET (6 Kあるいは10 K)であると考えられ,脳脊髄液中にもET-1 LIが検出される.また,ET-3も血漿および脳脊髄液中に存在することが確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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