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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻3号

1991年03月発行

文献概要

今月の主題 心・血管系ホルモン 測定法・病態生理

内皮細胞由来血管弛緩因子

著者: 石井邦雄1

所属機関: 1静岡県立大学薬学部薬理学教室

ページ範囲:P.252 - P.257

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 内皮細胞由来血管弛緩因子(EDRF)は,内皮依存性血管反応の中心に位置し,心・血管系の恒常性維持に重要な役割を果たしている.内因性チオールのニトロソ化物がその本体と推測されるが,生理的な条件下ではきわめて不安定なため,いまだに構造が確定していない.したがって,EDRFの測定は,活性の増減を相対的に比較する方法や,一酸化窒素(NO)またはS-ニトロソ・システインなどを標準物質とする半定量的な方法に頼っている.本稿では,それらの中から,繁用されている摘出血管条片の弛緩反応と細胞のサイクリックGMP (cGMP)反応を指標とする2つの生物学的試験法を取り上げ,具体的手法と特徴,問題点について解説するとともに,化学的測定法にも言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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