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糖化アルブミン
著者: 島健二1
所属機関: 1徳島大学臨床検査医学
ページ範囲:P.285 - P.285
文献購入ページに移動生体内においてブドウ糖は蛋白質と非酵素的に結合し,糖化蛋白となる.血中ヘモグロビンが基質になった場合が糖化ヘモグロビンで,生体内のあらゆる蛋白質は同じように糖化される.この反応では非酵素的結合反応であるため生成物の量は基質の量に比例するが,一方の基質である蛋白質(糖化ヘモグロビンの場合はヘモグロビン)は濃度がほぼ一定であるため,生成物量はブドウ糖濃度,すなわち血糖値に左右されることになる.糖化ヘモグロビンの場合,ヘモグロビン分子が合成され分解されるまでの期間の血糖値の総和が規定因子ということになり,これが糖化ヘモグロビンが過去1,2か月間の血糖変動の総和を表現しているゆえんである.
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