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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻5号

1991年05月発行

文献概要

今月の主題 サイトカインと造血因子 技術解説

インターロイキン2(IL-2)

著者: 谷口良久1 淀井淳司1

所属機関: 1京都大学医学部麻酔学教室 2京都大学ウイルス研究所生体応答部門

ページ範囲:P.466 - P.469

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 IL-2はT細胞増殖因子として発見されて以来,免疫担当細胞間の調節因子としてさまざまな生物活性を持つことが明らかにされてきた.IL-2とそのレセプター(IL-2レセプター)の解析は,成人T細胞白血病細胞におけるIL-2レセプターの異常発現の研究とともに進展してきた.IL-2レセプターは現在のところ少なくとも2種類の分子p55,p75から成ることが明らかになった.IL-2レセプターの発現誘導にはNF―κBなどのDNA結合蛋白が関与することが明らかにされ,IL-2/IL-2レセプターシステムの制御機構の解析が進行しつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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