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鼻呼吸における肺機能
著者: 須賀龍治1 宮里逸朗1
所属機関: 1東京医科歯科大学検査部
ページ範囲:P.524 - P.525
文献購入ページに移動 ヒトは安静時通常,生理的には鼻もしくは鼻と口で呼吸しており,口のみで呼吸することはない.しかし,各種呼吸機能検査はノーズクリップを装着し,マウスピースをくわえて大きく開口した状態で行われているため,その測定値が安静鼻呼吸時の呼吸状態を正確に反映していない可能性がある1).
肺胞の表面張力は肺を虚脱させる方向に作用する.一方,鼻腔の気道抵抗は口腔の気道抵抗に比べ著しく高く,鼻呼吸時の高い気道抵抗は肺の虚脱を防止する方向へ有効に作用しているとされている.鼻呼吸での機能的残気量の測定値は口呼吸での測定値より大きい可能性が考えられた2).
肺胞の表面張力は肺を虚脱させる方向に作用する.一方,鼻腔の気道抵抗は口腔の気道抵抗に比べ著しく高く,鼻呼吸時の高い気道抵抗は肺の虚脱を防止する方向へ有効に作用しているとされている.鼻呼吸での機能的残気量の測定値は口呼吸での測定値より大きい可能性が考えられた2).
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