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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻5号

1991年05月発行

文献概要

研究

糖尿病性神経障害における温度差識別閾値―改良型温度覚測定装置の開発と臨床的検討

著者: 間島毅彦1 馬嶋素子1 北岡治子1 磯谷治彦1 池上陽一1 坂根貞樹1 高松順太1 大澤仲昭1

所属機関: 1大阪医科大学第一内科

ページ範囲:P.531 - P.533

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 温度覚異常を定量的に検査する方法として,温度覚識別閾値(TDT)の改良型測定装置を考案し有用性を検討した.健常者の拇指球部におけるTDTの再現性は23%であった.健常者と糖尿病患者のTDTは,4.7±2.0VS7.4±6.5℃と糖尿病患者で有意に(p<0.01)高値を示した.糖尿病患者を臨床的な末梢神経の重症度により3群に分け検討したところ,TDTはⅠ群:4.3±1.7,Ⅱ群:7.3±2.0,Ⅲ群:10.8±4.5℃と重症度に平行して上昇した。本装置は小径神経機能の評価法の1つとして広く臨床応用されることが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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