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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻7号

1991年07月発行

文献概要

今月の主題 呼吸器疾患と臨床検査 呼吸器感染症

呼吸器感染における病原微生物の変遷

著者: 松本慶蔵1 力富直人1 渡辺貴和雄1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所内科

ページ範囲:P.698 - P.703

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 細菌性呼吸器感染症の病原細菌の年次的推移でもっとも注目される病原細菌はブランハメラ・カタラーリスであり,最近はMRSAに代表される黄色ブドウ球菌の増加である.これらの起炎細菌変貌の要因は使用抗菌性化学療法剤の使用のときにその適正使用の枠外の使用に求められる.細菌側はβ―ラクタマーゼ産生または抗菌薬剤のターゲットの変化により対応し,ある菌数の域以上に至って感染症を発症するものと推測される.MRSAや緑膿菌感染などは宿主の防御能低下に基づく場合が多く,宿主条件の解析は広く深く行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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