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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻7号

1991年07月発行

文献概要

今月の主題 呼吸器疾患と臨床検査 呼吸器感染症

サイトメガロウイルス肺炎

著者: 本田順一1 大泉耕太郎1

所属機関: 1久留米大学医学部第一内科

ページ範囲:P.704 - P.708

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 サイトメガロウイルスはcompromised hostに対し日和見感染を起こすが,特に間質性肺炎は時として致死的である.そのため早期診断,早期治療が必要である.診断法としては血清学的診断,組織・細胞診,分子生物学的診断が挙げられる.そのうち分子生物学的方法であるPCR法は特にその感度,迅速性の点で優れている.サイトメガロウイルス肺炎の治療法はいまだ確立されたものはないが,ガンシクロビルやサイトメガロ高力価免疫グロブリンが有効と思われる.最近,抗サイトメガロ・モノクローナル抗体の開発も進んでいる.しかしサイトメガロウイルスに対してはその予防が重要とも思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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