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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻7号

1991年07月発行

文献概要

今月の主題 呼吸器疾患と臨床検査 呼吸器感染症

レジオネラ症

著者: 重野芳輝1 健山正男1

所属機関: 1琉球大学医学部第一内科

ページ範囲:P.715 - P.720

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 レジオネラ症は主に肺炎を主徴とし,起炎菌不明の肺炎に汎用されるβラクタム剤・アミノ配糖体剤が無効で,いったん発症すると重症化しやすく診断の遅れから予後不良となるため,早期診断および早期の適切な抗菌剤の選択が必要である.診断は菌分離がもっとも確実とはいえ検出率が低く,その他,検体中の菌を特異抗体で染色し証明する方法,血清学的診断法,血液・尿からの可溶性抗原の検出法などが行われるが,近年新しい迅速診断法としての分子生物学的検出法・同定法が開発され診断率の向上に期待される.つねに本症を念頭において検査・治療に取り組むことが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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