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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻7号

1991年07月発行

文献概要

今月の主題 呼吸器疾患と臨床検査 呼吸器感染症

ニューモシスチス・カリニ肺炎

著者: 望月𠮷郎1

所属機関: 1国立姫路病院内科

ページ範囲:P.721 - P.725

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 ニューモシスチス・カリニ(PC)は人に潜在的に感染しているが,免疫不全に陥ったとき重篤な肺炎を引き起こす.乾性咳漱・呼吸困難・両側び漫性浸潤陰影を示す胸部X線像がcompromised hostに出現した場合,PC肺炎を疑う.診断にはPC自体の証明が必要であり,方法として気管支肺胞洗浄などが推奨される.治療にはST合剤・ペンタミジンなどが用いられるが,早期診断・早期治療を心がけるべきである.最近予防投与法が普及しつつある.近年日本でもAIDS患者が増加しているが,AIDS合併PC肺炎は従来のPC肺炎に比べ症状・治療に関し,様相を異にしており注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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