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好酸球増多―筋痛症候群とL-トリプトファン
著者: 野沢胤美1
所属機関: 1昭和大学神経内科
ページ範囲:P.768 - P.768
文献購入ページに移動 1989年10月ニューメキシコ州で激しい筋痛と,末梢血で好酸球増多を伴う3例が公衆衛生環境局に届け出されたことが好酸球増多―筋痛症候群(eosinophilia-myalgia syndrome;EMS)としてアメリカ全土および世界中に注目されることになった.
1989年11月21日までに他の州の報告を合わせると360例にも及び,ニューヨークでは女性の死亡例も報告されるに至った.この症例は筋痛,疲労感と進行性四肢筋力低下がみられ,Guillain-Barré症候群にみられるような上行性多発性神経炎の病像を呈した.さらに特記すべき点はこれらの報告例ではL-トリプトファンを含有する健康食品を摂取していたことが明らかになった.
1989年11月21日までに他の州の報告を合わせると360例にも及び,ニューヨークでは女性の死亡例も報告されるに至った.この症例は筋痛,疲労感と進行性四肢筋力低下がみられ,Guillain-Barré症候群にみられるような上行性多発性神経炎の病像を呈した.さらに特記すべき点はこれらの報告例ではL-トリプトファンを含有する健康食品を摂取していたことが明らかになった.
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