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今月の主題 真菌症 話題
D―アラビニトールを用いた深在性真菌症の診断
著者: 藤田直久1 吉村學1
所属機関: 1京都府立医科大学臨床検査医学教室
ページ範囲:P.856 - P.857
文献購入ページに移動1.はじめに
医学の進歩は易感染性患者を増加させるとともに,診断困難な深在性真菌症をクローズアップさせた.なかでも深在性カンジダ症は,適切な診断方法がなく,しばしば剖検による診断という最悪の事態となっていた.しかし,近年,副作用の少ない抗真菌剤の開発とともに,いくつかの深在性カンジダ症の診断薬が開発され,診断と治療の両面で進歩した.ここではカンジダの代謝産物であるD―アラビニトールによる血清診断法について原理,測定方法,診断上の注意点について述べる.
医学の進歩は易感染性患者を増加させるとともに,診断困難な深在性真菌症をクローズアップさせた.なかでも深在性カンジダ症は,適切な診断方法がなく,しばしば剖検による診断という最悪の事態となっていた.しかし,近年,副作用の少ない抗真菌剤の開発とともに,いくつかの深在性カンジダ症の診断薬が開発され,診断と治療の両面で進歩した.ここではカンジダの代謝産物であるD―アラビニトールによる血清診断法について原理,測定方法,診断上の注意点について述べる.
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