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ユロポンティン
著者: 白髪宏司1
所属機関: 1千葉県こども病院腎臓科
ページ範囲:P.872 - P.873
文献購入ページに移動1.はじめに
尿路結石症は古くから人類を悩ませてきたごく一般的な病気である.一方,発症は若い男性に多く,再発し,家族性を認めることも多いなどと,多くの研究にもかかわらずその原因論に至ってはいまだ不明な点が多い1).本邦においてユロポンティンの名称を紹介するのは本稿が初めてである.ヒト尿路結石症の大多数において,その主要成分をなす"シュウ酸カルシウムの結晶発育を特異的に阻害する蛋白"として,われわれが分離精製した本蛋白につき,その研究経緯ならびに特性を概説したい.
尿路結石症は古くから人類を悩ませてきたごく一般的な病気である.一方,発症は若い男性に多く,再発し,家族性を認めることも多いなどと,多くの研究にもかかわらずその原因論に至ってはいまだ不明な点が多い1).本邦においてユロポンティンの名称を紹介するのは本稿が初めてである.ヒト尿路結石症の大多数において,その主要成分をなす"シュウ酸カルシウムの結晶発育を特異的に阻害する蛋白"として,われわれが分離精製した本蛋白につき,その研究経緯ならびに特性を概説したい.
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