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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻8号

1991年08月発行

TOPICS

非酵素的AGE形成阻害および可逆的可溶化の誘導

著者: 野元けい子1 中村國衛2

所属機関: 1北里大学医学部生物化学系 2北里大学医学部分子生物学

ページ範囲:P.875 - P.876

文献概要

 advanced glycation end products(AGE)の生成反応は糖が仲介する蛋白質の不可逆的重合反応であり,白内障,動脈硬化,老化などの主要因として注目されている.AGEの生成阻害および可逆的可溶化を誘導する薬剤の開発は,上記の発病予防および治療に直結するものであり,急を要する研究課題である.
 A. Ceramiらは,アミノグアニジン(AMG)がAGE形成を阻害することからこの薬剤の広範な応用展開を計画している1,2).しかし安全性に問題があり,簡単に臨床適用はできそうもない.堀内らはfructosyl-amino acid oxidaseをCorynebacteriumから抽出し,報告している3).しかし,異種蛋白であるこの酵素を生体に適用することには問題があり,治療薬としての利用はかなり先になりそうである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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