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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻8号

1991年08月発行

文献概要

資料

合成ペプチドを固相化抗原として用いたEIA法による妊婦血清中抗HTLV-I抗体の検出

著者: 安藤良弥1 谷川拓男1 江國豊1 垣本和宏1 一條元彦1

所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科

ページ範囲:P.881 - P.884

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 ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-I)の構成蛋白の部分合成ペプチドを固相化抗原とした酵素免疫測定法(SP-EIA)により,妊婦血清中の抗HTLV-I抗体の検出を行った.その結果,凝集(PA)法および蛍光抗体(IF)法いずれも陽性の91検体中89検体が陽性,PA法およびIF法いずれも陰性の91検体中90検体が陰性,またPA法陽性,IF法陰性の10検体では全例が陰性となり,IF法との一致率が高かった.IF法と一致しない検体も吸収試験により非特異反応ではないことが示され,本法は偽陽性,偽陰性が少なく,スクリーニング検査および確認試験に有用であろうと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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