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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻8号

1991年08月発行

文献概要

資料

抗HTLV-I抗体測定キットNovaPathATL-EIA Bio・Radの使用経験

著者: 上平憲1 中島茂宏1 深堀由紀子1 跡上直1 金村真智子2 太田タキ子2

所属機関: 1長崎大学医学部附属病院輸血部 2長崎県赤十字血液センター

ページ範囲:P.885 - P.888

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 ATL43例・HAM19例・IF法による抗体陽性検体(IF (+))57例・IF (-)検体221例について,新しいELISA測定系"NovaPath ATL-EIA"の有用性を検討した.
 ①IF法との一致率は,ATL・HAMで100%,その他の血清で97.8%であった.②IF (+)57例中2例が陰性となっが,ウエスタンブロット法などにては陰性と判定された.③IF (-)検体に対する偽陽性率は4/221,1.8%と低かった.④本測定キットは,凝集法やELISA法による従来の測定法にて偽陽性とされた検体と反応しなかった.
 以上より,本測定キットは従来の測定キットと同等ないしそれ以上の精度を有すると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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