文献詳細
資料
抗HTLV-I抗体測定キットNovaPathATL-EIA Bio・Radの使用経験
上平 憲1 中島 茂宏1 深堀 由紀子1 跡上 直1 金村 真智子2 太田 タキ子2
1長崎大学医学部附属病院輸血部 2長崎県赤十字血液センター
pp.885-888
文献概要
ATL43例・HAM19例・IF法による抗体陽性検体(IF (+))57例・IF (-)検体221例について,新しいELISA測定系"NovaPath ATL-EIA"の有用性を検討した.
①IF法との一致率は,ATL・HAMで100%,その他の血清で97.8%であった.②IF (+)57例中2例が陰性となっが,ウエスタンブロット法などにては陰性と判定された.③IF (-)検体に対する偽陽性率は4/221,1.8%と低かった.④本測定キットは,凝集法やELISA法による従来の測定法にて偽陽性とされた検体と反応しなかった.
以上より,本測定キットは従来の測定キットと同等ないしそれ以上の精度を有すると考えられた.
掲載誌情報