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編集者への手紙
莢膜形成型クリプトコッカスに有用なアルカリ性ビスマス染色
著者: 引野利明1
所属機関: 1群馬大学医学部第二病理学教室
ページ範囲:P.890 - P.891
文献購入ページに移動 クリプトコッカスはカンジダと同様酵母様真菌に属し,通常球形ないし卵円形の細胞を形成する.細胞は仮性菌糸や真性菌糸を形成せず,典型的な場合に限り莢膜をもつとされている1).
近年,Roら2)は莢膜をもたない莢膜欠損型クリプトコッカスとほかの酵母様真菌の鑑別にはフォンタナマッソン染色(F-M染色法)が有用であることを報告し,當銘ら3)もさらにその変法を考案して,より鑑別性の高い染色結果が得られることを報告している.そして,これらの染色は莢膜の有無を問わずクリプトコッカスのいずれの型の菌をも染め出すことができると述べている3).
近年,Roら2)は莢膜をもたない莢膜欠損型クリプトコッカスとほかの酵母様真菌の鑑別にはフォンタナマッソン染色(F-M染色法)が有用であることを報告し,當銘ら3)もさらにその変法を考案して,より鑑別性の高い染色結果が得られることを報告している.そして,これらの染色は莢膜の有無を問わずクリプトコッカスのいずれの型の菌をも染め出すことができると述べている3).
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