icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻1号

1992年01月発行

文献概要

研究

肝硬変患者の脳波トポグラフィー

著者: 石井みゆき1 宮内利郎2 福村基典3 田中謙吉2 萩元浩2 梶原晃2

所属機関: 1横浜市立大学病院中央検査部 2横浜市立大学医学部精神医学教室 3横浜市立大学医学部第一内科学教室

ページ範囲:P.85 - P.90

文献購入ページに移動
 肝障害患者の脳波に関する従来の報告では,肝性脳症・昏睡といった意識障害を伴う重症例のものがほとんどである.今回われわれはt-map,Z-mapを用い,意識障害を伴わない外来通院中の肝硬変患者の脳波基礎活動について検討した.Z-mapでは,δ,θ,α1帯が有意に多く認めt-mapでは,正常群に比し,δは前頭部に,θは前半・中心部に,α1は中心・後半部に有意に増加し,中等症群と重症群では,重症群でθは前半部に有意に増加し,α2は後半部に有意な減少を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?