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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻11号

1992年10月発行

特集 遺伝と臨床検査

II DNA診断 2.DNA診断の応用

7)サラセミア

著者: 服部幸夫1 大庭雄三1

所属機関: 1山口大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.114 - P.118

文献概要

 ヒトの血色素(Hb)の95%以上を占めるHbAは2分子ずつのα,βグロビン鎖から成る四量体である.α,βグロビンは赤芽球や網球でバランスよく産生されているが,サラセミアと呼ばれる病態では,その一方だけの産生障害があり,その結果,血球内のHb含量が低下し,低色素赤血球となったり,また,正常に産生された側のグロビンが相対的に余剰となり,それが赤血球膜に障害を与えて溶血性貧血を起こしたりする.βグロビンの産生低下をβサラセミア,αグロビンの産生低下をαサラセミアと称す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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