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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻11号

1992年10月発行

文献概要

特集 遺伝と臨床検査 III 染色体異常の診断 2.末梢血の各種染色体分染法

4)C分染法

著者: 中川原寛一1 森光子2 皆川淳子3 酒井京子3

所属機関: 1クラスター・コア生体情報研究所遺伝子研究部 2クラスター・コア生体情報研究所遺伝子研究部分子細胞遺伝研究室 3クラスター・コア生体情報研究所遺伝子研究部染色体研究室

ページ範囲:P.143 - P.149

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●はじめに
 Cバンド染色部位は構成性のヘテロクロマチンであり,サテライトDNAなどの高度反復配列DNAが分布している.反復配列DNAは,数bpから数百bpのさまざまな長さのDNAがそのまま何回も繰り返したもので,真核生物特有の分画である.この高度反復配列DNA分画の中にサテライトDNAが含まれている1~3)
 C分染法は,動原体の位置や逆位を確かめるのに必要な分染法である.また,特に1・9・16番染色体,Y染色体のCバンドは顕著であり,かつ異形性を示すのでマーカーとしても有用である.ここでは,熱処理した後ギムザ染色するC分染の代表的なBSG(Bariumhydroxide/Saline/Giemsa)法,蛍光色素で染色する蛍光法,およびDNAプローブを用いたin situハイブリダイゼーション法によるC分染法の技術を中心に解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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