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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻11号

1992年10月発行

文献概要

特集 遺伝と臨床検査 III 染色体異常の診断 2.末梢血の各種染色体分染法

6)SCE

著者: 中川原寛一1 伊藤正行2 酒井京子2

所属機関: 1クラスター・コア生体情報研究所遺伝子研究部 2クラスター・コア生体情報研究所遺伝子研究部染色体研究室

ページ範囲:P.154 - P.159

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●はじめに
 M期における1個の染色体は,それぞれ相同な染色分体(chromatid)から成り,動原体で結合している.染色分体は1個の染色体が縦列したもので,姉妹の関係にあることから姉妹染色分体と呼ばれている.この姉妹染色分体には,DNA複製期に部分的にある位置で切断し,その部分と相応する分体が互いに入れ換わって部分的な交換を生じる現象がある.これが姉妹染色分体交換(sister chromatid exchange;SCE)である.
 この稿では,自然に発生するSCE(自然SCE)に及ぼす諸因子と染色法について,筆者らの知見を交えて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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