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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻11号

1992年10月発行

特集 遺伝と臨床検査

III 染色体異常の診断 2.末梢血の各種染色体分染法

9)高精度分染法

著者: 涌井敬子1 西田俊朗1 伊藤武1 福嶋義光2

所属機関: 1埼玉県立小児医療センター臨床検査部 2埼玉県立小児医療センター遺伝科

ページ範囲:P.169 - P.174

文献概要

●はじめに
 高精度分染法は細胞分裂前期から前中期の細長い染色体にGバンドなどの分染を施し観察するものである.従来の方法ではハプロイド(半数染色体セット)当たり,表出されるバンドの数は320程度であったが,高精度分染法では850以上のバンドの表出が可能である.微細な染色体構造異常の同定,正確な切断点の決定,遺伝子の詳細な座位の決定など,高精度分染法は臨床の場においても,研究面においても必須のものとなっている.本稿では現在筆者らが用いている方法を中心にその具体的方法を示すとともに,本法の臨床的意義および用いる際の留意点につき述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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