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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻11号

1992年10月発行

文献概要

特集 遺伝と臨床検査 III 染色体異常の診断 3.染色体写真

2色蛍光in situ分子雑種法

著者: 中川均1 稲澤譲治2

所属機関: 1京都府立医科大学第3内科 2京都府立医科大学衛生学教室

ページ範囲:P.184 - P.187

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●はじめに
 遺伝子マッピングや細胞遺伝学の分野において,蛍光in situ分子雑種(fluorescence in situ hybridization;FISH)法は重要な手法となった.従来のオートラジオグラフィーを用いた方法に比べ,簡便で迅速に結果が得られることに加え,FISH法は異なる蛍光色素と異なる核酸プローブを組み合わせることで,2種以上のプローブを同時に分子雑種させて雑種部位を色分けして観察できる.このような手法は2色,あるいは多色蛍光in situ分子雑種法と呼ばれている.本法を用いることで,近接する複数の遺伝子の配列順序の決定や染色体異常の検出,同定などが分裂期染色体上だけでなく,間期核においても可能となった.本稿ではその原理と実際的な方法,応用について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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