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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻11号

1992年10月発行

文献概要

話題

プロピオン酸血症

著者: 大浦敏博1

所属機関: 1東北大学医学部小児科

ページ範囲:P.233 - P.233

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 プロピオン酸血症はプロピオニルCoAカルボキシラーゼ(PCC)の欠損により引き起こされる有機酸代謝異常症である.患児は出生後間もなくから高アンモニア血症,代謝性アシドーシスで発症し,適切な治療がなされなければ不幸な転帰をとることが多い1)
 PCCはビオチンを補酵素とするミトコンドリア酵素で,2つの異なるサブユニットから成り成熟酵素はα6β6構造をとる.1986年,Krausら2)はラットPCCβ鎖の全長cDNAを初めて分離し,その全塩基配列を決定した.また,同年Lamhonwahら3)もヒトPCCα,β鎖をそれぞれコードしている部分cDNAを単離し,α鎖遺伝子は第13染色体,β鎖遺伝子は第3染色体に局在していることが明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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