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遺伝子治療の現状
著者: 島田隆1
所属機関: 1日本医科大学生化学第二講座
ページ範囲:P.239 - P.241
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1990年9月,米国NIHで世界最初の遺伝子治療がアデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損による重症複合免疫不全症の4歳の少女に対し開始された.さらにその4か月後には癌の遺伝子治療も始められている.これらのニュースは世界中で大きな話題となっており,米国以外の国でも遺伝子治療開始の機運が急速に高まっている.本稿では,米国で行われている遺伝子治療を中心に,現在の遺伝子治療の考えかたについて紹介したい.
1990年9月,米国NIHで世界最初の遺伝子治療がアデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損による重症複合免疫不全症の4歳の少女に対し開始された.さらにその4か月後には癌の遺伝子治療も始められている.これらのニュースは世界中で大きな話題となっており,米国以外の国でも遺伝子治療開始の機運が急速に高まっている.本稿では,米国で行われている遺伝子治療を中心に,現在の遺伝子治療の考えかたについて紹介したい.
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