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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査36巻12号

1992年11月発行

雑誌目次

今月の主題 免疫不全症

総説

日和見感染症の現状

川名 林治

pp.1197-1200

日和見感染は平素無害ないしは弱毒と思われている微生物によって,抵抗力の減弱している易感染宿主に起こる感染症のことである.したがって,近年の変貌しつつある感染症のなかで最もたいせつな問題であり,また院内感染の主なものの1つといってよい.種々の患者の状況にもより,またその起因微生物も多岐にわたっている.ことにAIDSの日和見感染は今後大きな課題となると考えられ,臨床細菌検査室の役割はさらに重要となると思われる.〔臨床検査36(12):1197-1200,1992〕

原発性免疫不全症候群の病型と病態

早川 浩

pp.1201-1206

原発性免疫不全症候群をWHO委員会分類(1989)に従って病型別にあげ,その病態の要点をそれぞれ記した.これらは一般に稀な疾患であるが,ヒトの免疫機構の解明のために貴重な自然の実験とも考えられる点で重要である.〔臨床検査36(12):1201-1206,1992〕

AIDSの疫学と臨床

松本 孝夫

pp.1207-1211

 HIV感染症はその存在が知られて10年余りの間にほぼ全世界に広がり,WHOへの報告の集計では累積患者数は50万人を突破した.感染者は1,000万~1,500万人とも推定される.感染要因,男女差など,地域により異なるパターンを示すが,いずれにおいても通常の異性間の性(行為)感染症としての比重がより高くなると思われる.

臨床面では,この感染症の自然歴がかなり明らかとなったが,感染者の発病率は最終的にはきわめて高いと思われる.しかし抗HIV薬のあるものは明らかに発症を遅らせ,また延命効果も確認されており,徐々にではあるが治療研究の成果も示されつつある.〔臨床検査36(12):1207-1211,1992〕

技術解説

HIVの病原検査

堀内 三吉 , 山本 直樹

pp.1213-1217

HIVの抗体以外をターゲットとした病原検査法には,HIVのp24抗原,核酸の検出およびウイルスの分離法などがある.p24抗原は被検者血清などを用いて抗p24抗体をマイクロプレートに固相化したELISA法により検出する.核酸の検出は末梢血由来単球(PBMC)などを用いて,HIVのgag,env,LTRなどの領域に対する遺伝子をPCR法にて検出する.ウイルスの分離は被検者から分離したPBMCをPHAで刺激した正常人由来PBMCと混合培養を行って検出する.後二者は信頼性は高いが,簡便性,迅速性の点ではp24抗原の検出がより優れている.〔臨床検査36(12):1213-1217,1992〕

HIVの抗体検査

吉原 なみ子

pp.1219-1222

抗HIV抗体は感染してから平均6~8週間後に検出できるようになり,一生持続する.種々の検査法が開発されキット化されているが,検査法により操作の容易性や所要時間,感度および特異性が若干異なるため,スクリーニングと確認試験の2段階で行われている.感染例のほとんどは抗体検査でカバーできるが,まれに抗体が検出されない場合や母児感染のように母親の移行抗体がある場合などは,ウイルス培養や遺伝子の検索を併用すればより確実である.〔臨床検査36(12):1219-1222,1992〕

HIV感染者の免疫機能検査

立山 雅己 , 藤巻 道男

pp.1223-1226

HIVは生体内に侵入すると,CD4抗原を有する細胞(主にTリンパ球・単球/マクロファージ系細胞)に感染を成立させていく.その後病状の進行とともにCD4陽性細胞の量的・質的異常を起こし,さまざまな宿主の免疫異常状態を発現させる.HIV感染後のその病態解析のため,数多くの検査が検索されている.しかし,いまだに不明な点が多く確立されたものがないのが現状である.〔臨床検査36(12):1223-1226,1992〕

話題

チトロクロームb558―殺菌剤を生成するヘム酵素

磯貝 泰弘 , 飯塚 哲太郎

pp.1228-1229

 高等動物の体内に侵入しようとしている微生物が,その動物の生体防御システムから最初に受ける攻撃は,好中球やマクロファージなどの食細胞によるものである.食細胞が異物を認識して食胞に取り込む際,食胞内には過酸化水素(H2O2),次亜塩素酸(HOCI)ヒドロキシルラジカル(OH・)などの強い殺菌力を持つ種々の活性酸素が生成して,侵入者を破壊する1).これらの活性酸素は,食細胞の細胞膜上に存在するNADPHオキシダーゼと呼ばれる酵素系によって生成されるスーパーオキシドアニオン(分子状酸素が一電子還元されたもの,O2-)が化学変化してできたものである(図1).

 好中球をはじめとする顆粒球には,他の組織にはみられないb型のチトクロ(ー)ム(cytochrome)が存在していることが昔から知られていた.このチトクロームは,還元型で558nmに吸収極大を持つことからチトクロームb558(cyt b558)と命名された.チトロクロームb558は,最初の報告2)以降しばらくの間,機能不明のまま放置されていたが,免疫不全症の1つである慢性肉芽腫症(chronic granulomatous disease;CGD)の患者のなかには,その好中球にチトロクロームb558が欠損しているものがあることが発見3)されてから,NADPHオキシダーゼ系と関連させて詳しく研究されるようになった.

慢性疲労症候群と免疫異常

木谷 照夫

pp.1230-1231

 1.はじめに

 近頃,マスメディアによく取り上げられている慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome;CFS)は一般の人々の間でも,医師の間でも最近のトピックスとなっている.その理由の1つは第2のエイズであるとか,米国には数百万人の患者がいるという一般誌の誤ったセンセーショナルな報道にあり,2には慢性疲労症候群という病名から受ける印象が過労死や働きすぎなど現在の社会の関心事と結びつき,両者あいまってこのように人々の注目を引くことになったものと思われる.しかし,このCFSについての情報や理解は正しいものではない1)

 CFSの病因をウイルス感染と考える人が多いが,今までのところ確実な原因ウイルスは見いだされていない2),ウイルス説のほか,真菌感染,免疫異常,内分泌異常などを原因とする考えや,単に精神疾患とする説などさまざまな説が飛びかっているが,これまた今までのところいずれとも明らかでない.本稿では,簡略に病態を述べ,免疫学的異常を中心に述べてみたい.

座談会

免疫不全症をめぐって

矢田 純一 , 松田 重三 , 吉田 孝人 , 関口 進

pp.1232-1243

 "免疫不全症"はどちらかと言えば理解の難しい分野であるうえ,疾患が次々に明らかになり分類も複雑化しているように見える.教科書によって分類されている疾患が異なったり,定義も概念もつかみにくいので,この分野は苦手だという人も少なくない.そこで今回は,"免疫不全症"の分類・概念を明確にすることから始め,診断・治療の考えかたをご解説いただく一方,新しい進歩にも目を向けわかりやすくポイントを整理していただいた.

連載 重複表現型の白血病細胞・5

骨髄系白血病細胞にも集合性顆粒のみられたbilineal型白血病

榎本 康弘

pp.1192-1193

 前回はinterlineageの重複表現型の白血病細胞の一例について解説したが,今回は白血病細胞が表面マーカー,細胞化学および超微形態的検索によりT細胞系と骨髄系細胞からなるbilineal型の急性白血病で,超微形態的に両系統の細胞にみられる顆粒が集合性の像を呈していたのが特徴である.

COFFEE BREAK

Patients

屋形 稔

pp.1200

 "Patients must be patient (病者とは耐え忍ぶ者の謂である)".故東大医学部細川宏教授の遺稿集『病者・花』にこの言葉がある.「病者は辛抱づよく耐え忍んでいる 何に耐え 何を忍ぶというか その身を襲う病苦の 激しくかつ執拗な攻撃を じっと耐え忍ぶのだ……」と続くこの一節は,病者が理不尽な攻撃に耐え忍ばねばならない苦しい斗いが記されている.

 医療従事者は病者にある程度の支援は送ることができても,本質的には無力な存在かもしれない.病者はときに身を守るべき一片の盾もなくひたすら時の経過を待つしかないことも多い."死よ驕るなかれ"というドラマもあったが,医師や技師も己れの仕事に驕ってはならない.病者が救われるとしても,その人自身の忍耐と斗いの結果が大部分であるとさえいえるのである.

A-A

𠮷野 二男

pp.1226

 Skeggが連続流れ方式による自動化学分析装置を考案し,Technicon社が製品化したときに,その名称をAuto-Analyzerとして登録商標とした.すなわち"オートアナライザー"というのは,このものに対する商品名である.

 略してA-Aなどと記したこともあり,臨床検査に利用され,増大する検査の要求に応えて,その対応機種として,また,当時唯一の自動分析機であり,多数の検体を処理するのに役だってきた.それで,自動化学分析装置にオートアナライザーという語が,その代名詞のように使われた.

学会印象記 日本臨床検査自動化学会第24回大会

日本臨床検査自動化学会の新しい展開

尾鼻 康朗

pp.1212

 日本臨床検査自動化学会第24回大会は1992年9月11日,12日に神戸国際会議場および神戸国際展示場において,高橋浩大会長(天理ようづ相談所病院/天理医療技術学校)のもとで盛大に開催された.今学会の内容は,特別講演1題,大会長講演1題,シンポジウム7題,ミニシシンポジウム5題,機器・試薬セミナー36題,一般演題260題で,その他多数の試薬および分析装置の展示が行われ,それぞれの会場において活発で,有意義なディスカッションが繰り広げられた.

海外だより

スリラン力国滞在雑記

林 康之

pp.1218

 成田空港まで3時間,離陸して福岡経由約11時間でスリランカ国コロンボ空港に着陸する.米国の西海岸やヨーロッパへと旅立つよりははるかに楽な飛行時間である.福岡からの所要時間はたぶんシンガポールまでと同じか少し短いと感じた.

 スリランカ国はインドのほぼ南端に接して水滴のようにブラ下がった島,といっても九州より大きく北海道より少し小さい常夏の緑の島である.縁あって約1年間首都コロンボの国立医学研究所にJICAプロジェクトチームの一員として滞在した.

ネパール

九鬼 宏美

pp.1246-1247

 ●気候・暮らし・エトセトラ……

 8,000m級の山々を有するヒマラヤという自然環境に囲まれた神秘の国,ネパール.私が青年海外協力隊に参加し,初めて訪れた国です.

 人口の50%がヒンズー教徒のネパールでは,いまだカースト制度が残っているなど文化的な面での相違をかなり感じました.住民も山地低部と中高部とでは,前者がネパール的ヒンズー教徒なのに対し,後者はチベット・ビルマ系であるなど多民族で構成されている国家です.首都はカトマンズで,高度1,337mに位置します.山国なので高度によって気候がかなり違い,カトマンズにおいても10~4月は気温が10~15℃で雨も少なく,5~9月は23℃前後で雨も多くなります.地方では電気・ガス・水道といった設備はほとんどなく,山岳部などでは道路が整備されていないため,長距離の移動は空路に頼らざるを得ない現状です.

血管病変の病理・5

動脈炎と静脈炎

小松 明男 , 直江 史郎 , 桜井 勇

pp.1249-1255

全身の血管壁に高度の障害をきたす炎症性疾患としては,結節性多発動脈炎,川崎病,巨細胞性動脈炎,過敏性血管炎などがある.これらの疾患のほとんどは,原因が不明であり,部位や症状も多彩である.本稿では,光顕像を中心に,これらの,いわゆる血管炎症候群と称される疾患の概要を論じた.〔臨床検査36(12):1249-1255,1992〕

トピックス

副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)とカルシウム代謝

後藤 昌久 , 石田 均 , 清野 裕

pp.1257-1259

 1.はじめに

 生体内には約1,000gのカルシウムが存在し,そのうち99%は骨に,0.9%は細胞内に,0.1%は細胞外液中にあることが知られている.血清カルシウム濃度を約8~10mg/dlの狭い範囲に調節するカルシウム代謝調節機構は,副甲状腺ホルモン(PTH),カルシトニン,ならびに活性型ビタミンDの1,25―ジヒドロキシビタミンDの3種のホルモンから構成されると考えられているが,さらに最近,悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症を惹起する液性因子として副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)が発見され1),新たな第4のカルシウム代謝調節ホルモンとしての可能性が注目されている.本稿ではPTHrPについて最新の知見を紹介する.

TOPICS

細胞内酵素と自己免疫疾患

網野 信行 , 中野 卓

pp.1259-1260

 検査分野における血中酵素測定は,従来から逸脱酵素として組織障害のよい標識とされている.各種酵素活性測定による肝機能検査がその代表的な例である.これらの酵素に対して血中に自己抗体が存在する場合,当該組織に組織障害がないにもかかわらず,酵素活性の異常高値が出るため,検査診断学的に注意しなければならない.しかし,実際臨床でこのような異常として同定されることは比較的まれである.おそらく自己抗体が存在していてもその抗体価が低いため,日常診察ではそのほとんどが見逃されているのかもしれない.また酵素の活性反応基に対応するエピトープを認識する自己抗体では,抗体があると活性が低値を示し,おそらく見逃されてしまっているのかもしれない.

 上記とは逆に,最近細胞内の一部の酵素が,対応臓器の自己免疫疾患診断のための主要自己抗原となることが注目されつつある.その代表的存在は自己免疫性甲状腺疾患における甲状腺ペルオキシダーゼである.従来,甲状腺ミクロゾーム抗原として,わが国で開発された赤血球凝集反応を用いてその抗体を測定し,橋本病,バセドウ病の診断に用いられていたものであるが1),甲状腺ミクロゾーム抗原そのものが甲状腺ペルオキシダーゼであることが判明した2).この甲状腺ペルオキシダーゼに対する自己抗体は驚くべきことに成人女性の約10%に認められ,細胞内酵素に対する自己抗体の存在が,いかに高頻度にあるかが明確にされた.

テクノストレス症候群

春日 伸予

pp.1260-1261

 1.はじめに

 現代,コンピュータは私たちの社会生活になくてはならないものとなっている.そして,それは年々,社会生活だけでなく個人の生活にまで進出してきている.こうした状況のもと,近年,コンピュータ作業に従事する人たちの健康障害が問題となっており,中でも注目を浴びているのがいわゆるテクノストレス症候群である.

細菌性分泌蛋白および線毛の外膜通過機構

永宗 喜三郎 , 本田 武司

pp.1262-1263

 1.細菌性蛋白分泌機構

 細菌は,酵素や毒素など非常に多様な蛋白質を外界に分泌するが,そのためには,ペリプラズムによって隔てられた細菌自身の持つ2つの膜を通過して行かなければならない。したがって,細菌の一般的な蛋白質分泌機序を考える際,分泌蛋白質は,①まず菌体の内膜を通過しペリプラズムに出た後,②さらに外膜を通過する,という2つのステップについての検討が必要である.

 事実,多くの分泌蛋白質はこの2つのステップモデルをとると考えられている.分泌への第1段階である内膜の通過には,E.coliで研究が進んできたシグナルペプチドによる通過機構1)をとることが多くの菌種で明らかになってきた.しかし,蛋白質がペリプラズムに進んでから以降の分泌機構の第2段階はいまだに不明なところが多く,ようやくその輪郭が描かれ始めてきたところといえる.

アクチビン

髙野 幸路

pp.1263-1264

 アクチビンは,ブタ卵胞液からFSH分泌を促進する分画として1985年に抽出,精製された蛋白質である,この物質が注目を集めるようになったのは,赤白血病細胞の赤血球への分化誘導作用を指標としてスクリーニングして得られたEDF(erythroid differentiation factor)とアミノ酸一次配列が同一であることが発見されたことによる.

研究

PCR時のコンタミネーション除去―次亜塩素酸ナトリウムの適用

白川 卓 , 西山 馨

pp.1265-1269

 次亜塩素酸ナトリウムによる種々のDNAの分解条件について検討した.Salmon DNAは次亜塩素酸ナトリウムで分解されたが,その速度は次亜塩素酸ナトリウムの濃度および処理温度に比例した.この核酸分解作用はトリス緩衝液で阻害された.プラスミドDNAは0.01%次亜塩素酸ナトリウムでは十分に分解されず,PCRでDNAの増幅が認められたが,0.1%以上の濃度では分解されPCRで検出されなかった.PCR産物は0.01%次亜塩素酸ナトリウムで速やかに分解され,PCRの鋳型とならなかった.この次亜塩素酸ナトリウムによるDNA分解作用はPCR時のDNA汚染の軽減に有用と思われる.

小児期脳波記録における過呼吸賦活法の標準化に関する検討

奥田 忠行 , 小西 徹 , 桧山 幸孝 , 鍛冶 利幸 , 新谷 憲治 , 櫻川 信男

pp.1271-1274

 小児脳波の過呼吸賦活(HV)における,①HV換気回数:20,30,60回/分,②HV換気量(VE):安静時VEの2,3,4倍,③HV賦活時間:3,4,5分で,至適なHV方法をVE,build up出現時間などを指標にして検討した.その結果,HV方法は①30回/分,②3倍,③4分が至適であった.さらにbuild upの出現程度と年齢が逆相関を示したことから,本賦活条件下では小児期脳波の発達をも検討可能と思われる.

増殖細胞核抗原(PCNA)免疫染色における抗原性の復活法

古川 文夫 , 古田 京子 , 鈴木 順子 , 三井 雅之 , 榎並 倫宣 , 西川 秋佳 , 高橋 道人

pp.1275-1278

 長期のホルマリン浸漬固定標本における増殖細胞核抗原(PCNA)の抗原性の復活について検討した.その結果,薄切切片を抗原復活液,硫酸亜鉛溶液および蒸留水に浸漬し,マイクロウエーブを照射しPCNA免疫染色を行うことにより,硫酸亜鉛溶液>蒸留水>抗原復活溶液の順で強く染色された.この中で染色性および廃液処理などの問題を考慮すると,蒸留水中でマイクロウエーブを5分間照射する方法が優れた方法であると考えられた.

尿検査に及ぼす運動負荷の影響―筋肉痛を生じた際の尿検査

東 純一 , 瀬戸 米蔵 , 大嶋 好和 , 丸山 一伸 , 徳田 浩三 , 小椋 盛孝

pp.1279-1283

 動的な筋持久力運動負荷により,試験紙法で尿蛋白および尿潜血の強度陽性が運動後の早期と3~6日目にかけて認められた.また尿蛋白,ミオグロビンおよびβ2―ミクログロブリンの排泄量も臨床上病的と判断されるレベルにまで上昇した.この事実は,臨床の場において健常人の運動負荷後の尿検査結果を腎障害などと誤診する可能性を示唆するものである.

質疑応答 臨床化学

検査室でできるホルモン定量検査

O生 , 中井 利昭

pp.1285-1286

 Q 上記についてお教えください.

遺伝子工学的手法とは

谷口 伴子 , 長野 敬

pp.1286-1288

 Q 遺伝子工学的手法とは具体的にどのようにして行うのですか,またどのような研究に応用されているのでしょうか.併せてお教えください.

質疑応答 微生物

Branhamella catarrhatlsの同定法

成田 浩喜 , 武田 博明

pp.1288-1290

 Q 呼吸器感染症起因菌のB.catarrhalisの同定法と最小限必要な同定検査,併せて同菌の性状についてご教示ください.

質疑応答 病理

組織固定にマイクロウェーブ

S生 , 林 公一

pp.1290-1291

 Q 生物試料の固定にマイクロウェーブを用いる有用性について,お教えください.

AgNORs染色の細胞診への応用

M生 , 名古屋 美智 , 椎名 義雄

pp.1292-1294

 Q 腫瘍の増殖能を明らかにする方法の1つとしてAgNORs染色が用いられていますが,意義のある評価法について,どのように行えばよいのでしょうか.

質疑応答 診断学

心房内血栓の有無の診断

A生 , 川野 成夫 , 矢坂 正弘 , 宮武 邦夫

pp.1294-1297

 Q 心房内の血栓の有無を診断する検査法にはどのようなものがあり,またどの程度判別が可能なのでしょうか,ご教示ください.

糖尿病性腎症のマーカー

K生 , 槇野 博史

pp.1297-1298

 Q 糖尿病性マーカーには,血液検査としてIV型コラーゲン,同7S,メタプロテアーゼインヒビター,ラミニン,プロリールヒドロキシラーゼ,ビトロネクチンなど新しいものが次々に開発導入されていますが,それぞれについて区別を教えてください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

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今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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