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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査36巻3号

1992年03月発行

雑誌目次

今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査

技術解説

ビタミンAの測定

須原 聡 , 金井 正光

pp.235-239

 ビタミンA (レチノール)の多彩な生理活性のうち視覚サイクルと生殖機能への関与はレチノールに特異的であるが,より一般的な成長や細胞分化の調節などはレチノールとレチノイン酸に共通の作用である.1970年代後半からの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の進歩はレチノイドの測定に大きな進歩をもたらした.天然のレチノイドのみならず合成レチノイド,各種異性体の測定までも行われている.またレチノイドの制癌作用,分子レベルでのレチノイドの作用機序が明らかになってきており,レチノイドの研究がますます盛んになってきている.本稿では血中レチノイドの測定について解説した.またレチノールの運搬蛋白であるレチノール結合蛋白についても簡略に述べた.

ビタミンB1の測定

安田 和人 , 石渡 幸久

pp.240-243

 ビタミンB1栄養状態の判定には全血総B1濃度がもっとも指標性が高く,定量法はビニルアルコールコポリマーを用いるプレカラム逆相HPLCが優れている.赤血球トランスケトラーゼ,TPP効果も併用され,利用障害の判定にはB1負荷試験が行われる.

ビタミンB6の測定

八木 年晴 , 左右田 健次

pp.244-249

 ビタミンB6はアミノ酸代謝に重要なピリドキサル(ビタミンB6)酵素の補酵素となり,各種のビタミンB6欠乏症が知られている.さらに各種の生体機能の調節因子としての働きも研究されている.近年,各種疾患の予防のためのビタミンB6投与の研究も行われている.このためビタミンB6に関する栄養状態の的確な評価が必要であり,迅速で信頼性の高いビタミンB6の分析法が求められている.本項ではビタミンB6定量に関する従来の臨床分析法を概説するとともに最近開発された簡便で迅速なイソクラティックHPLC法の実際についても解説する.

ニコチン酸および関連化合物の測定

田口 寛

pp.250-255

 ビタミンであるニコチン酸・ニコチンアミドと,哺乳動物におけるその主要な代謝産物であるN1―メチルニコチンアミド,N1―メチル-2―ピリドン-5―カルボキサミド,N1―メチル-4―ピリドン-3―カルボキサミドなどを,主にHPLCを用いて測定する方法の要点を解説し,さらに本ビタミンの給源である食品中のナイアシン含量を測定するためのマイクロバイオアッセイ法や新しい方法として,ラジオHPLC法とバイオセンサー法にも触れた.

ビタミンB12の測定

田中 信夫

pp.256-260

 ビタミンB12(B12)は造血ビタミンの一種として知られ,B12欠乏は骨髄造血細胞の核酸合成障害をきたし,巨赤芽球性貧血を発症する.

 他方,急性骨髄性白血病(M2),急性前骨髄球性白血病(M3),慢性骨髄性白血病(CML),真性多血症(PV),および肝細胞障害時には,血中B12は異常高値を示し,それぞれの臨床診断に有意義である.

 B12の測定は従来微生物学的定量法(バイオアッセイ)が使用されていたが,近年,アイソトープの臨床応用によりアイソトープ法(ラジオアッセイ)が普及し,その臨床的有用性が報告されているが,バイオアッセイはその感度が高く,なお捨てがたい方法として再認識されている.

ビタミンDの測定

小林 正

pp.261-265

 血漿中の25―D濃度はビタミンDの栄養状態を知るのに適し,1,25―D濃度は臨床診断に適しているので,この両者の定量法について解説した.血漿から脂質を抽出し,分取用HPLCに適用して両者を分離後,25―Dは定量用HPLCに適用して得られるピークの高さを測って定量し,1,25―Dはラジオレセプター法(RRA)で定量した.

ビタミンKの測定

小松 啓子 , 萱嶌 成美 , 白幡

pp.266-271

 生体試料中のビタミンKの測定法は,試料中のビタミンK類を有機溶媒層に抽出後,高速液体クロマトグラフィーにより分離し,分離したビタミンK類を水素化ホウ素ナトリウム溶液または酸化白金触媒カラムのいずれかを用いて還元し,その還元強度を蛍光分光光度計で定量する方法が主流となっている.これらの方法では生体試料中のビタミンK類を非常に高感度なpgの単位で測定可能である.今回は,これからビタミンKの定量を試みようとされる方々を対象に,当教室において実際に行ってきたHPLC-NaBH4法とHPLC-PtO2法の2法について紹介した.

ビオチンの測定

早川 江 , 平野 雅彦 , 大泉 純

pp.272-275

 ビオチンは細胞の増殖を促進する因子であるが,最近グアニル酸シクラーゼ活性を高めるなど,単に補酵素としての作用のみでは説明しきれない機作の存在が想定されてきている.ビオチン測定方法の開発は,そういう面からも重要な懸案となるが,ng/mlレベルという微量なので,化学的測定を簡便に行うことに困難さがある.ここでは最近の化学的測定方法のくふう例を取り上げ,併せて,簡便な微生物を用いた定量法を述べたい.

話題

癌とレチノイド

四童子 好広 , 武藤 泰敏

pp.276-279

1.はじめに

 "癌は遺伝子の上に生じた変化に由来する病気である"という概念がようやく定着しつつある.しかも,それは単に1回の突然変異というよりは複数の遺伝子上にランダムに発生する一連のアクシデント(multiple hits)の蓄積の帰結であるといったほうがよい.特に細胞分裂または増殖に関連した遺伝子の上に起こった変化が発癌において重要な出来事となる.細胞分裂に関与する遺伝子は原則的にそれを促進する(stimulatory)遺伝子と,抑制する(inhibitory)遺伝子の2つに分類できる.前者にはプロト癌遺伝子,後者には癌抑制遺伝子が含まれている.プロト癌遺伝子は変異(点突然変異や欠失,遺伝子増幅,染色体再編成)の結果,癌遺伝子となり,その産物の機能は亢進する(hyperactive).一方,癌抑制遺伝子は,突然変異や遺伝子欠損などの要因で,その産物が消失するか,もしくは機能不全になる(inactive).すなわち,プロト癌遺伝子はその遺伝子産物の中にhyperactiveなものが生じるという"dominantpositive"な変異によって,発癌の要因となる.そして,癌抑制遺伝子はその遺伝子産物がすべてinactiveになるか,すべて消失するという"recessive negative"な変異によって,発癌に結びつくといえる.

 必須微量栄養素の1つであるビタミンAは,その合成類縁化合物とともにレチノイドと総称されている.レチノイドは体内で生合成することのできない明らかな環境因子である.従来,レチノイドは培養癌細胞や担癌動物において癌細胞の増殖に抑制的に作用することが示されてきた.前述のように癌は遺伝子の病気である.環境因子であるレチノイドは,癌細胞の内奥にある核の中にまで入っていき,そこにある遺伝子DNAに対してなんらかの作用をしているのであろうか.

ビタミンAと発生分化

野地 澄晴 , 谷口 茂彦

pp.280-281

1.はじめに

 ビタミンA誘導体のビタミンA酸であるレチノイン酸を,アフリカツメガエルやマウスの発生初期に作用させると,特に,頭部において顕著な奇形が生じ,ニワトリ肢芽に作用させると重複肢が生じることが知られている.また,両生類の四肢切断後の再生時にレチノイン酸処理を行うと,本来再生すべき部分よりも近位の構造が生じることも知られている.このようなレチノイン酸活性について,分子レベルでのメカニズムが少しずつ解明されている.

脳機能とビタミン

直井 信

pp.282-283

1.はじめに

 ヒトの脳の機能とビタミンの関連に関して従来の研究の焦点は補酵素としてのビタミンが全身の代謝に影響し2次的に脳機能に及ぶ作用が中心であった.ビタミン欠乏症での精神神経症状がその1例である.しかし最近ビタミンと脳の機能に関し抗酸化剤としての直接の作用が話題となっている.抗酸化剤としてビタミンを予防と治療に用いるという考えは脳の神経細胞の老化と変性にフリーラジカルと活性酸素種が関与しているとの説による.この"話題"ではまずこの神経細胞の変性に関する最近の知見を紹介しビタミンの効果につき論じる.

ビタミンと老化

藤田 拓男

pp.284-285

1.はじめに

 老化は,①すべての人に例外なく起こり,②不可逆的で一度進んだら後戻りせず,③休まずに絶えず進行し,また,④有害な現象である.いくら長生きをしても125歳を超える人はほとんどないことからみても,生まれつき寿命は大体決まっているように,老化は遺伝子によって大枠が決まっている.しかしながら一方では,環境因子がいろいろな影響を与えうることは日常の経験によってよく知られている.その中でも,もっとも重要なものは,栄養因子であり,さらに微量かつ強力な栄養成分がビタミンである.したがって,ビタミンは老化の過程になんらかの影響を与えうることはいうまでもない.ビタミンの老化に対する影響は必要量を確実に摂取しているか否か,薬剤として大量に使って効果があるか否か,すなわち生理的な面と薬理的な面に分けられる.

動脈硬化とビタミンE

美濃 真

pp.286-288

1.動脈硬化の成因としてのフリーラジカル反応変性(LDLスキャベンジャー受容体説)

 動脈硬化の成因として酸化変性低分子リポ蛋白(LDL)の生体内生成の可能性と,そのリポ蛋白の血管壁マクロファージへの取り込み反応が提唱され,抗酸化剤が予防および治療として脚光を浴びるようになった.フリーラジカル反応が酸化変性LDLを介して動脈硬化に導く機序の仮説1)は以下のようである.

 酸化LDLができると,動脈内皮細胞のLDL受容体が酸化LDLを認識しなくなり,代わりに内皮相にあるマクロファージの受容体がそれを認識してマクロファージ内に酸化変性LDLを取り込むことになる.酸化変性LDLを取り込んだマクロファージはマクロファージの循環が停止し,血管の内皮下の空間に泡沫細胞として停滞する.この泡沫細胞はLDLを取り込んでいるので,コレステロールおよびコレステロールエステルを含有しているので,これらが動脈壁に蓄積し,動脈硬化となるという仮説で,変性LDLスキャベンジャー受容体説(modified LDL scavenger receptortheory)と呼ばれている.この説による過程には複雑な相互反応が入り組んでいる.まず内皮細胞とLDLが接触すると酸化LDLができる.マクロファージ細胞は血管壁と血液のある血管腔とを循環しているが,この循環は酸化LDLにより阻害させ,LDLを取り込んだマクロファージは血管壁の細胞空間に蓄積する.循環を阻害されたマクロファージは酸化変性LDLを取り込みやすくなる.そしてLDLを取り込んだマクロファージは酸化変性LDLによって血管腔への放出を阻害される.さらに酸化変性LDLは動脈壁内皮細胞を障害する.そこに血小板を中心とした細胞が集まり凝固系活動が活発化する.血栓形成の始まりである.このようにして,動脈硬化が進展すると考えられている(図1).

座談会

ビタミン代謝に関する検査

成澤 邦明 , 川尻 由子 , 内山 幸信 , 玉井 浩 , 安田 和人

pp.289-298

 安田(司会) ビタミンの検査は現在では必ずしも頻度の多いものではないのですが,今後,健康医学の進歩とともに幅広く取り上げられていくでしょう.本日はビタミンとその周辺の問題を時間の許す限り取り上げてみたいと思います.

 まずB群について測定の問題を簡単にまとめたいと思います.

カラーグラフ

唾液腺の病変―小唾液腺の生検を中心に

二階 宏昌 , 伊集院 直邦 , 高田 隆 , 小川 郁子

pp.232-234

Coffee Break

欠けたふくろうのクリスタル

屋形 稔

pp.265

 1990年3月に私が定年退官してしばらくしてから,緒方研の北村元仕先生から小包が届いた.開くと綺麗に光るクリスタル細工の小さいふくろうが入っており,幸福のふくろうですので机辺に置いて下さいとあった.目が金色に輝き持ち主を見守るかのようであった.あとで私が冗談半分に「怠けていると先生から見張られている気がして,どうも落ち着きません」というと,「お互い年ですからあまり気張らずに幸福になりましょう」とまじめな顔でおっしゃった.

 しかし,こと臨床検査になると北村さんはあいかわらず少しも手を抜く気になれないようであった.1991年秋の臨床化学会年会の前にも,一緒に監事をしていたので東京のホテルの一室で会計担当の大久保昭行理事と3人で監査の仕事をした.ひととおり済んで散会しようとすると,これから本当の監査をしましょうとおっしゃる.つまり一緒に努力した新しい会則に基づいて発足した臨床化学会が正しい歩みをしているか否かをいちいちチェックしなければということで,いつもの鋭い分析を始められた.

MSO4

𠮷野 二男

pp.271

 頑固な痛み,ことに悪性腫瘍などによるものに対して,薬としてはモルヒネが優れていることはわかっているが,特別な取り扱いを要する麻薬であり,使用に際しては注射などの技術と監視が必要であったが,最近は,経口服用ができるものができて,末期患者などに利用されてくるようになった.

 その略号としてMSO4(モルヒネ硫酸塩)が使われることがある.Mは化学記号でなくてmorphineのM,Mという化学記号の元素はない.それに硫酸基SO4これは化学記号であり,この両者をくっつけた.

口腔疾患の病理・3

唾液腺の病変―小唾液腺の生検を中心に

二階 宏昌 , 伊集院 直邦 , 高田 隆 , 小川 郁子

pp.300-304

 小唾液腺・顎下腺生検の対象となる病変を中心に概説した.非腫瘍性病変としては,唾石に関連した顎下腺の慢性硬化性唾液腺炎や小唾液腺の粘液瘤が多いほか,Sjögren症候群で口唇腺の生検が行われる.腫瘍としては,良性の多形性腺腫だけでなく,特に小唾液腺に悪性腫瘍の頻度が高く,臨床的に低悪性の経過をたどる各種組織型を他の癌腫から的確に鑑別する必要がある.それらの特殊型を含めた,WHO国際分類改訂案に基づき,各腫瘍の組織像について解説した.

トピックス

トロポニンTの測定法

岡部 紘明

pp.305

 筋原線維は筋肉細胞の最小単位で,ミオシン分子で構成されるものと,アクチン,トロポミオシンなどから構成される物がある.この両者の架橋の役割と細胞内Caによる筋収縮の調節をする働きを持っているのがトロポニンT (TnT)複合体である.この複合体はトロポニンI,C,T (TnI,TnC)で構成され,まったく異なる機能を持っている.総TnTの94%は細胞内で不溶性で,6%がサイトゾール中で可溶性で,その85%が遊離する.ミオシン軽鎖も不溶性で,筋膜損傷時にサイトゾールミオシン軽鎖-1の28%,総ミオシン軽鎖としては0.035%ぐらいしか遊離しない.CKはサイトゾール中に存在し,細胞外膜損傷を知るのによく,また,ミオシン軽鎖は細胞全体の壊死を知るのによい指標である.両者は心筋には特異性がないが,TnTはサイトゾール可溶性の性質と不溶性構造分子の性質を持ち,かつ心筋と骨格筋とはアミノ酸構造が異なる.筋肉疾患マーカー蛋白として,心筋と骨格筋の鑑別に,これを測定することは心疾患の診断に有用である.測定原理は心筋と骨格筋のTnTのアミノ酸配列の違いをビオチン標識したポリクローナル抗体とペルオキシダーゼ(POD)標識したモノクローナル抗体を用いて心筋特異性のあるTnTをワンステップサンドイッチ法を用いチューブ固相法で測定する.心筋由来のTnTに対するポリクローナル抗体はヤギ血清から得て,これにビオチンを結合し,アビジンを固相化した(14ng/tube)ポリビニールクロライド性のチューブ内で反応を行う.ストレプトアビジンービオチン結合は親和性が高く,液相で抗原抗体反応が行われると迅速で高感度の測定ができる.ポリクローナル抗体はわずかではあるがミオシン軽鎖と反応する.モノクローナル抗体は細胞融合法により,ハイブリドーマのセルライン1B10-lgG抗体にPODを標識(40 mU/ml)して,心筋特異性の高いTnTのエピトープを認識する.この2つの抗体と結合したTnTを標識酵素であるPODがABTSと過酸化水素を基質として発色定量する.測定は①検体またはカリブレータ100μlをストレプトアビジンを固相化した測定用チューブに加えてビオチン標識のポリクローナル抗体と同時にモノクローナル抗体をクエン酸(10mmol/l)・リン酸(47 mmol/l)緩衝液(pH6.3)に溶解したものを100μ1加える.ストレプトアビジンーピオチン結合抗体とTnTと反応し,さらにこの複合体にモノクローナル抗体と25℃,1時間反応させる.②TnTと結合していない抗体および検体(血清)成分を洗浄除去する.③基質色原体溶液[リン酸一クエン酸緩衝液(pH7.4)に過酸化水素(3.2mmol/l)とABTS(1,9mmol/l)]1mlを加え,PODと25℃で30分間反応させて405 nmで測定する.測定レンジは0.10~25ng/mlで0.5ng/ml以下ではやや正確性に欠ける.5%BSAを添加するとやや高めの非特異結合を示す.カットオフ値を0.25ng/mlとして測定する.日内再現性はCVとして1.5~5.5%,日差再現性は1.6~10.7ぐらいである.本法はヒト骨格筋とは1%ぐらい交差反応し,ヒトとウシ心筋とは100%近くクロスし,ウシ心筋TnTはカリブレーターとして使える.添加回収試験は平均99%である.参考値は全体で0.05±0.06(n=170),男0.06±0.07(n=79),女0.03±0.04ng/ml(n=97)である.血清での測定値に比べてEDTA,シュウ酸では正の,ヘパリン,クエン酸では負誤差が認められ,血清を用いたほうが安定している.溶血,高ビリルビン血症や高脂質血症などでの影響は顕著でない.高リウマチ因子血症では高値となり注意が必要である.心筋梗塞や心臓手術で高値を示し,検出時間が長く,診断的特異性が高い.不安定狭心症の40%ぐらいに正常値の2~3倍の高値を示す.骨格筋障害の95%では正常である.肺癌や食道癌でも異常高値を示す例がある.心筋梗塞でのPTCAやPTCRによる治療効果の判定や経過観察にも有効と考えられる(なお,この方法はベーリンガーマンハイム社でキット化されている).

ロタウイルスと院内感染

中田 修二 , 千葉 峻三

pp.306-308

 ロタウイルスは動物の胃腸炎ウイルスとして発見され,ヒトにおいては1972年に胃腸炎患児の下痢便中または生検十二指腸粘膜から検出された1).ウイルス学的性状は,直径が約70nmで核酸として11本の分節型二本鎖RNAを持ち,core,内殻蛋白,外殼蛋白の3層の構成蛋白から成っている.11本のRNAがおのおのmonocistronicに1個の蛋白をcodeしている1~3).VP6と呼ばれる内殼蛋白により群特異抗原と亜群が規定され,ロタウイルスはA群からG群に,さらにA群においては亜群IとIIに分類されている.一般的にロタウイルスといえばA群を指す.VP4,VP7と呼ばれる2種類の中和に関与する外殼蛋白により血清型が規定され,A群では1型から12型まで分類され,ヒトにおいては1,2,3,4型の主要血清型と他に8,9,12型が知られている.SDS-PAGEによる核酸分析では泳動パターンに多様性がみられ,その比較により株の判別が容易に行われる.

 これまでの研究から,ロタウイルスが世界的にヒトの胃腸炎のもっとも重要な病原ウイルスの1つであることが判明している.感染力は非常に強く,感受性者である乳幼児の間で容易に伝播し,日本においては毎年主として冬季に流行する.小児科病棟内でも同様に冬季になると胃腸炎の流行がみられ,種々の基礎疾患を持って入院している病児が罹患すると症状を増悪させたり,重篤な病態を惹起したり,持続感染を起こして長期間感染源になるなどいろいろな問題を引き起こす4).近年ロタウイルス胃腸炎の迅速診断法が開発され,さらに検出されたウイルスの亜群,血清型や核酸パターンの解析が可能となったため,ロタウイルスによる病棟内感染の実態に関するより詳細な分析が可能となった.

血中クロモグラニンA

山田 律爾

pp.308-309

 クロモグラニンはカテコールアミン顆粒内水溶性蛋白の大部分を占めていて,カテコールアミンとATPとクロモグラニン複合体を作っている.1個の顆粒内にこの複合体が200万個存在している.クロモグラニンの命名はBlashkoら(1967)であるが,これを精製したものをクロモグラニンAとSmith and Winkler (1967)が命名した.免疫的方法でこれを分けて,A,B,Cの3群にできるが,ここではSmith and Winklerに従ってのクロモグラニンAとして取り上げる.

 クロモグラニンAは439個のアミノ酸から構成され,その配列も明らかにされた(Konecki,etal:1987).クロモグラニンAはカテコールアミンとともに顆粒内から血中に直接分泌される(副腎髄質では).褐色細胞腫では出血壊死を部分的に次々と起こすのでクロモグラニンAはカテコールアミンとともに血中に放出される.組織内には副腎髄質>下垂体前葉>膵>小腸>甲状腺>視床下部の順に多く含まれ,副甲状腺,カルチノイドにも比較的多量含まれている.

HPLCによる脳内物質の検出

高井 信治

pp.309-310

 人の脳内における種々の代謝や病態の情報を得るため,今までにいろいろな方法で診断が行われてきた.特に近時はX線CTやMRIを用いて微細な部分に至るまで画像として表すことができるようになったが,物質を直接計測して,病態の診断を行うことについては前者ほど一般化されていない.

 このもっとも大きな理由の1つにサンプルの採取の問題がある.現在の医療で脳内からサンプルをルーチンで得ることは不可能に近い.そこで,少しでも脳の変化を物質情報として得るために,HPLCを用いる方法が検討されている.サンプルは脳の情報を比較的多く持っており採取も脳内ほど困難でない脳脊髄液が用いられる.

biofilmとbiofilm病

永山 憲市 , 本田 武司

pp.310-311

 コッホによる純粋培養法の確立以来,純粋培養された細菌の研究が,細菌学あるいは細菌感染症学の基本となってきた.つまり,細菌の生育にもっとも適した環境において生育した純粋培養菌を基にさまざまな検索が行われ,これらの検索結果を基礎としてワクチンや抗菌剤が開発されて,現在の細菌感染症治療法の確立に多大な貢献を果たしてきたのである.

 しかしながら,近年in vivoあるいは自然環境と同様の状況において生育した細菌の検索が行われるようになり,純粋培養菌つまりin vitro培養菌で生育した菌との比較が論じられるようになってきた.そして,細菌は周辺環境の変化に対応して,その形態を変化させたり,新たな産物を生み出し,さまざまな姿で生息していることがわかってきたのである1).このような形態変化や新たな産物の中で注目されているのがbiofilm2)である.多くの細菌は生体あるいは無機質に付着,定着した後,菌体外に多糖体を主成分としたglycocalyx3)つまりexopolysaccharide matrixを産生する.これを介して菌体は互いに結合,凝集し付着定着をより強固なものとする.さらには,菌体表面を覆うほどにglycocalyxは成長し,生体あるいは無機質の表面に微生物およびその産物であるglycocalyxから成る膜“biofilm”を形成するというものである.このbiofilmは栄養豊富な培養最適培地などの環境下では通常,形成されず逆に栄養のより悪い環境下にみられる現象である.また特殊な能力を持つ一部の細菌によって形成されるものではなく,細菌の持つかなり普遍的な現象であると考えられている.biofilmにより包まれた菌は,抗菌剤の透過が阻害されるため,抗菌剤に抵抗性を示し4),さらにbiofilmは多核白血球などの食細胞による宿主側からの攻撃から菌を保護する役目も担っている5).一方,細菌はglycocalyxを介して生体組織に間接的に付着,定着するため,細菌が産生するproteaseなどの外毒素はglycocalyxに阻まれて直接,生体組織を攻撃できない2).したがって組織の障害も軽微で,生体の炎症反応も細菌の直接付着の場合と比較して弱く,宿主側からの排除活動も積極的に働かない.このような結果,biofilm形成は細菌の生息圏“隠れ家”の形成を意味し,細菌は付着,定着した局所に長期にわたってとどまることができ,さまざまな外敵からみずからを守る自己防衛機能の1つと考えられる.

研究

データレコーダを用いた簡易な各種脳波基準電極導出法の検討

山寺 博史 , 加藤 昌明 , 塚原 靖二 , 大熊 輝雄

pp.313-316

 近年種々の基準電極導出法を用いて,特徴的な脳波記録が行われるようになってきている.脳波記録を内蔵のデータレコーダに保存し,それを種々の基準電極導出を用いた脳波に変換する装置のついている脳波計が発売されている.しかし高価であるため,われわれは独立したデータレコーダを利用し,既存の脳波計を用いて同一の脳波記録データを種々の基準電極導出脳波に変換する廉価なシステムを考案したので報告する.

cardiointegraphy(CIG)の虚血性心疾患に対する評価

井上 淑子 , 沼沢 てるひこ , 石山 陽事 , 中西 成元

pp.317-320

 cardiointegraphy(CIG)を用いて安静時標準12誘導心電図を解析し虚血性心疾患の診断に対する評価を行った.閉塞型冠動脈疾患がある場合,CIGは,安静状態の検査でありながらマスター負荷心電図の陽性率(58%)にほぼ匹敵する陽性率(62%)を示した.CIGは,安静時標準12誘導心電図を併用することにより虚血性心疾患の診断に補助的な役割を果たすと考える.

資料

クラミジア抗原検出キットIDEIA CHLAMYDIAの男性尿試料を用いての評価

甲田 雅一 , 佐久間 涼子 , 熊谷 郁子 , 小林 準一 , 福原 淳子 , 松崎 廣子 , 畑 弘道 , 坂本 克輔 , 日下 正章 , 高砂 雅一

pp.321-325

 モノクローナル抗体を用いたChlamydia抗原検出用キットであるIDEIA CHLAMYDIA(IDEIA)の評価を男性尿試料を用いて行った.IDEIAを用いた尿道分泌物と尿からのChlamydia抗原検出率の比較検討では,尿のほうが高い陽性率が得られ,尿を用いたChlamydia抗原検出は,臨床的にも有意義であると考えられた.IDEIA陽性例のうち,尿道分泌物と尿のOD値に有意な差がみられた症例も存在したが,その差は疾患とは無関係であると思われた.

編集者への手紙

免疫染色ペルオキシダーゼ発色における定量性の検討

庄野 正行 , 杉原 浩二

pp.326-327

 細胞および組織の免疫染色法の代表的なものに,ペルオキシダーゼ染色によるABC法がある.その主な理由としては,感度がよく,永久標本に適しているからである.今回,この染色法による細胞および組織内発色部位の吸収波長特性を分析し,定量性および測定条件に最適な吸収波長を分析し検討した.その結果,可視部500nmにおいて,ペルオキシダーゼ染色濃度と吸光度に比例関係を得た.

海外だより

ルワンダ共和国

吐崎 修

pp.328-329

 アフリカのど真中に私はいた.東にケニヤ,西にザイール,小さな最貧国ルワンダ.あるのは千の丘と年中日本の春を思わせる気候.幹線道路を車で5時間も走れば国境から国境に行ける.途中にある丘という丘すべてが畑化され,バナナ,豆,芋,トウモロコシが栽培されている.町の市場には多くの野菜や果物,それにつるし切りされている牛の肉.一人暮らしの私にはバナナ,アボガド,ビールがエネルギー源である.

 北の国境から約20kmの町,ルヘンゲリ病院の中央検査室が私の任地である.マウンテンゴリラの生息地で有名な火山国立公園.そこは4,000m級の山々が連なり,その最高峰カリシンビは頂上に雪を頂き,夕陽をバックに黄金色に輝く姿は実に美しく挫折感や無力感を飲み込み,いつも初心に帰らせてくれる私のもう1つのエネルギーである.

  首都キガリを車で出発し約2時間,メインストリートはたった200m.うっかりしていたら通り過ぎてしまいそうな町,ルヘンゲリである.日本人として3番目にここへ入る私が現地人には珍しいらしい.現地の人々にとっては東洋人=中国人で,口々に「シノワ(フランス語で中国人の意)」「ニイハオ」と言いながら車を取り囲む.これが任地での最初の洗礼である.協力隊員として私が一番初めに覚えたルワンダ語は「Ndiumuyapani. Sndi umusinowa.(私は日本人です.私は中国人ではありません.)」であった.

私のくふう

第23回"私のくふう賞"発表

角 美子 , 実川 裕子

pp.330

入賞(正賞 賞状および賞金,副賞 本誌1年分)

"ブドウ球菌のマンニット分解性とコアグラーゼ産生性を同時に検出できる培地"(35巻13号掲載)

質疑応答 臨床化学

短鎖脂肪酸からの糖新生のメカニズム

N生 , 七里 元亮 , 高橋 毅

pp.331-333

 Q 上記についてお教えください.また,そのメカニズムの代謝速度を反映する指標として,臨床検査項目で有用なものはあるか,併せてご教示ください.

質疑応答 血液

赤血球内pHの測定法

Y生 , 岩森 正男

pp.333-335

 Q 上記についてご教示ください.

赤血球膜表面の膜電位の測定法

Y生 , 岩森 正男

pp.336-337

 Q 上記についてご教示ください.

質疑応答 臨床生理

手術中の生理機能検査

小林 忠良 , 白井 康之 , 石山 陽事

pp.337-340

 Q 手術中に聴性脳幹反応や体性感覚誘導電位を検査するときのアーチファクトの除去の方法をお教えください.

質疑応答 診断学

ジストロフィンをめぐる最近の話題

高橋 仁司 , 竹光 正和 , 埜中 征哉 , 荒畑 喜一

pp.341-343

 Q 筋ジストロフィー症の原因が少しずつ解明されていますが,正常人からの筋芽細胞の移植などによる治療が研究されていると聞きます.そのへんの最新の情報をお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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