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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査36巻6号

1992年06月発行

雑誌目次

今月の主題 循環生理機能検査の進歩

巻頭言

循環機能検査の昨今

小沢 友紀雄

pp.583-584

 循環器系の生理機能検査の中心は,30年前には心電図と心音図が中心であり,心電図室というのがその検査室の名称であった.その後,ベクトル心電図や種々の脈波(心音図との組み合わせで心機図とも呼ばれた.)が一部の検査室で行われるようになり,その頃から循環機能検査室というような名称を用いる施設が見られるようになった.さらに心エコー図が出現して,現在の循環機能検査の主体は心電図と心エコー図となり,心音図は衰退していった.

 心電図の歴史は実に長いが,現在でも必要欠くことのできない検査としてその地位を確固たるものとしている背景には検査の簡便さや再現性の良さ,それに心臓電気現象の把握には他に代わる検査法がないことが挙げられる.基本はやはり12誘導心電図であるが,他の診断機器の進歩に伴い新しく見直された所見も少なくない.心電図検査の第一世代を12誘導心電図とすると第二世代はおそらくホルター心電図であろう.時間軸上に検査を延長することで,特に発作的に出現する不整脈や心筋虚血の診断に有力な情報を提供するようになった.R-R間隔の変動の解析などによる自律神経機能の診断や突然死との関連など興味ある報告もある.第三世代には体表面心臓電位図と加算平均心電図が挙げられるかもしれない.これはいまだ特定の施設で施行している研究の色彩の強い検査であるが市販の機器が出ている.特に加算平均心電図は心室遅延電位などの心臓微小電位の検出とその臨床応用を目的として最近注目されている検査法である.

新技術の解説

体表面電位図と心電図

林 博史

pp.585-592

心電現象を非侵襲的に体表面から捉える方法としては,現在,標準12誘導心電図とベクトル心電図が一般的である.これらの方法が日常診療において簡便でかつ優れていることは,長年の経験的積み重ねと実験的検討とにより,広く認められている.しかし,心電図は,誘導点数が少なく,またベクトル心電図は,心臓局所の電気現象の表現には不都合なことが少なくない.従って,これらによっては定量的な診断などが必ずしも期待できない.これらの欠点を補うためにより多くの電気的情報に基づいた体表面電位図が発達し,注目を集めている.臨床検査32:585-592,1992

加算平均心電図体表面マッピング

久保田 功

pp.593-596

加算平均心電図体表面マッピングでは,従来の体表面マッピングと比べ胸壁上から得られる心電信号のS/N比が著しく改善している.そのため,心房・心室内の興奮波に関し,より詳細な情報を得ることができる.帯域濾波を行うことによりlatepotentialの体表面分布を,また高速Fourier変換(FFT)―逆FFTによりQRS波の周波数成分変化の体表面分布を明らかにすることができ,これらは心筋梗塞患者の心室頻拍出現に関する有用な情報を提供するものと期待される.臨床検査36:593-596,1992

遅延電位の検出法

矢久保 修嗣 , 小沢 友紀雄

pp.597-602

心室遅延電位(LP)は,心室頻拍や突然死の非観血的な有用な指標である.しかし,LPは微小な電位のために通常の心電図ではその検出が困難で,高感度増幅,加算平均法,bandpass filterによる処理などが必要である.このため加算平均心電図が用いられ,multiphasic oscillation法,vector magnitude法でLPの評価が行われている.機器によりその細部は異なっているが,それぞれ十分にLPの評価が可能であり,広く一般に普及し活用される検査法と思われる.臨床検査36:597-602, 1992

24時間血圧測定法と解析法

大塚 邦明 , 渡邉 晴雄

pp.603-606

近年,急速に普及したHolter型血圧計の測定法と解析法を紹介する.筆者らは15分間隔48時間記録を推奨している.少なくとも26時間記録が望ましい.またKorotkoff Riva-Rocci法とoscillometric法の両者の記録を同時に得ることが望ましい.血圧日内変動には,血圧のサーカディアンリズムをはじめ睡眠や食事の影響が包含されている.このため日常生活行動記録が必要である.血圧日内変動解析のための統計手法と,最近開発された活動量記録計の有用性を紹介する.臨床検査36:603-606, 1992

心電図解析

体表面心臓電位図のデータ表示法

池田 こずえ , 安井 昭二

pp.607-612

体表面心臓電位図法(体表面心電図マッピングbody surface ECG mapping)は多数の誘導点からの心電情報が得られ,心筋局所の起電力変化の詳細な解析が可能である.得られたデータの表示法としては,全波形表示,等電位図(isopotential map),等積分値図(isointegral map),等時線図(isochronemap),departure mapなど様々の方法があり,目的に応じて使い分けられている.臨床検査:36:607-612,1992

Holter心電図のデータ表示法

田辺 晃久

pp.613-617

Holter心電図法のデータ表示法は,解析中の表示と解析結果のまとめとしての表示とに分かれる.解析中の表示はオシロスコープ上のモニターで観察した際,心拍数の増減などが一目で判別可能な表示であり,頻脈性不整脈や徐脈性不整脈の検出に有用である.一方,解析結果の表示として,不整脈の定量解析などは実際の数値で示され便利である.また,心拍数やST変化などはトレンドグラムで表示される.ほかに,全心電図を折りたたみ式記録紙に圧縮して記録する方法(圧縮心電図法)もある.臨床検査36:613-617,1992

Holter心電図のソフトとハード

原 正壽 , 須階 二朗

pp.619-622

最近の医用電子技術の発展は,めざましく,Holter心電図の分野においても,従来のアナログ磁気記録方式の他,種々のデータ処理を応用したディジタル記録方式が開発されるようになった.また,解析装置においては,各種不整脈の検出など,自動解析能力も著しく向上した.さらに,解析装置にワークステーションを応用することにより,時間循環器学への応用など,多機能処理が可能となった.臨床検査36:619-622,1992

心拍変動と自律神経機能

村川 裕二 , 井上 博

pp.623-625

心周期(RR間隔)は自律神経系の活動度に応じて特有の揺れをみせる.自律神経機能が正常であれば,安静にしていてもRR間隔は一定ではない.逆に,安静時にRR間隔の揺れが少ないことは自律神経機能の低下を意味する.この心拍変動を解析することにより,各疾患群に特有な自律神経機能異常や個々の患者の自律神経障害を明らかにすることで予後の予測や治療の指針を得ようとする試みがなされている.本稿は心拍変動解析の方法と応用についての概要を述べる.臨床検査:36:623-625,1992

心エコー図―最近の話題

心筋コントラストエコー図法による心筋血流量の測定

北畠 顕 , 林 英宰 , 増山 理

pp.626-630

最近開発された心筋コントラストエコー図を用いることにより,局所心筋灌流状況の評価が臨床例でも可能である.コントラスト剤の冠動脈注入で得られた心筋コントラストエコー図の解析により,虚血性心疾患例で梗塞領域,側副血行路の機能,および心内膜下心筋虚血の有無などの画像診断が可能である.また近い将来,肺血管床を通過するコントラスト剤の出現により経静脈的注入による心筋コントラストエコー図法の可能性が期待される.臨床検査36:626-630,1992

リアルタイムドプラ断層心エコー図のME

原田 烈光

pp.631-634

ドプラ断層装置とは,パルス超音波を生体内に放射して,反射信号から心臓の壁や弁などの組織形態を白黒の断層像として表示し,同時に血流速度の2次元分布をリアルタイムでカラー表示する超音波診断装置である.心臓のように血流速度が空間的・時間的に激しく変化する部位に対して,動画像として直観的に観測できるため臨床診断が容易にできるようになった.臨床検査36:631-634,1992

心エコー図の特殊なアプローチ法

羽田 勝征

pp.635-639

 心エコー図検査にあたっては目的とする病変の観察が不十分なとき,ルーチンのアプローチにとらわれることなく,胸骨右縁,心窩部,胸骨上部からの描出も試みるべきである.特に,右心系疾患,上行大動脈瘤,心外腫瘍,心房中隔欠損の診断には念頭に置いておくべきアプローチである.

経食道心エコー図法は大動脈解離,心房中隔欠損,僧帽弁位人工弁機能不全,心房内腫瘤の診断と肺静脈血流動態の把握に必須の検査法である.臨床検査36:635-639,1992

血管内および心腔内エコー法

森内 正人 , 斉藤 穎 , 谷川 直 , 鎌田 智彦

pp.641-644

新たに登場した侵襲的エコー法である血管内および心腔内エコー法は,極小高周波トランスデューサーが装着されたカテーテルを血管内ならびに心腔内に挿入し,血管と心臓を内部から観察する方法である.これらにより従来の血管造影法では知りえなかった詳細な血管壁情報が把握できるようになり,また経胸壁心エコー法では得られない極めて鮮明なエコー画像が採取されるようになった.特に前者は動脈硬化の診断と治療効果の判定に飛躍的な進歩をもたらしつつあり,後者は心筋虚血時の壁運動異常の検出における有用性が指摘されている.両者とも今後さらに広く用いられ種々の心・血管疾患の診断に威力を発揮するものと期待される.臨床検査36:641-644, 1992

解説

運動負荷試験に関する基準

武者 春樹

pp.645-649

運動負荷試験は冠動脈疾患の診断をはじめとして現在広く用いられているが,その方法,設備,測定指標,診断基準などに関し統一的指針がなく,多くの混乱があった.日本循環器学会では専門委員会を発足させ,成人における循環器疾患診療に関する運動負荷試験についての基準を作成した.本基準は運動負荷試験の一般的事項,冠動脈疾患診断のための運動負荷試験,急性心筋梗塞後の運動負荷試験,心機能診断のための運動負荷試験,健康人における運動負荷試験の5章から成り,本邦における循環器運動負荷試験のガイドラインとなるものである.臨床検査36:645-649,1992

カラーグラフ

腫瘍Ⅱ

岡田 憲彦

pp.580-582

COFFEE BREAK

尖端と時代遅れ

屋形 稔

pp.612

 臨床検査の進歩とともにこれをめぐる研究にも医療の尖端的なものが多くみられている.これに伴ってコンピュータを利用したいわゆる情報科学も検査の分野ではかなりの比重を占めるようになった.日本人は特に応用に秀でているので検査におけるこの普及もお手のものである.これはこれで結構であるが,ただコンピュータもデータベースの進展がなければそれまでであることは周知のところであり,データベースは地道の臨床と検査の積み重ねから見つけ出し築きあげてゆかねばならない.

 どちらが主であり従であるるかは明らかな順序で,研究面でも日本人は自ら発する光よりも,光を受けて見ることのできる応用に目を奪われがちなところがあるが,心して考慮し進まなければならない.

CAP

𠮷野 二男

pp.649

 アメリカの病理学者の学術団体であり,臨床病理学者も含まれるCollege of American Pathologistsというのがあり,身近なこととしては世界的な規模での精度管理調査を行っていることでも知られている.

 この略語としてCAPが使われているが,彼らの会話ではシーエーピーと言っているのを耳にする.ところが,日本ではこれを"キャップ"と呼びならわしている人がいる.英語を習ったときに始めに出てくるやさしい単語と共通であるけれでも,これでは向こうでは通じない.

口腔疾患の病理・6

腫瘍Ⅱ

岡田 憲彦

pp.656-661

口腔領域に発生する腫瘍性病変としては被覆上皮性腫瘍,唾液腺腫瘍,上皮性歯原性腫瘍が代表的なものであるが,口腔を形成する構成組織の多様性のため非上皮性腫瘍も多彩な像を示し,重要な位置を占める.特に非上皮性歯原性腫瘍,骨組織腫瘍,口腔原発悪性リンパ腫などについては全身の他の部位に生ずるものに比べ,臨床的,病理組織学的にやや異なる像を示す.今回は口腔に発生する代表的非上皮性腫瘍の臨床像および病理組織像について簡略に述べた.臨床検査36:656-661,1992

トピックス

プロバイオティクス

本田 武司

pp.662

 この耳慣れないプロバイオティクス(probiotics;PB)という言葉は,antibioticsに対比される言葉で,probiosis(共生)に語源を有する.最初にPBという言葉が使われたのは1965年で,あるProtozoaが別のProtozoaを刺激する現象に使われた.その後Parkerらの定義の提案があった後,現在ではFullerが,PBとは"腸内菌叢(フローラ)を改善することにより,宿主に有益な作用をもたらす生きた(経口摂取できる)微生物"と再定義したものが一般に受け入れられている1)

 腸内フローラの中には,老化や発癌にかかわると考えられる"悪玉(有害)菌"が知られる2)一方,一部のものはビタミンの合成をはじめ,腸管感染原因菌の阻止作用,胆汁酸代謝(腸肝循環),免疫賦活作用,さらには整腸作用などを発揮し,"善玉(有用)菌"としての側面を持つものも知られてきている.後者の有用菌がPBとしてヒトではLactase欠損症,C. Difficile性偽膜性腸炎,下痢症などの治療や予後に使われ,動物では成長促進などの目的で使用されている.

タウプロテインキナーゼⅠ(TPKⅠ)

石黒 幸一 , 内田 庸子

pp.664

 アルツハイマー病の原因は不明である.患者の脳の神経細胞にはpaired helical filaments(PHF)といわれる異常な線維が蓄積しており,この蓄積物質から原因に迫ろうという研究の流れがある.PHFの成分としてタウが発見された.タウは,微小管結合蛋白の一種であり,正常な脳で神経細胞の突起の細胞骨格である微小管の形成を促進したり,微小管を束ねる機能を担っている.PHFのタウは正常な脳ではみられないリン酸化を受けている.一般に蛋白のリン酸化は細胞内の生理状態を反映すると考えられており,私たちは,このリン酸化に注目し,アルツハイマー病脳で起こっていることを明らかにすることを目指して研究してきた.

 PHFのタウの特徴の1つはタウ分子のC末端部位(p2部位)のリン酸化である.ウサギの抗PHF抗血清にp2部位のリン酸化を認識する抗体が含まれていた1).私たちは,この抗体で認識されるリン酸化を指標として,プロテインキナーゼを検索し,このようなリン酸化をするキナーゼがウシ脳の微小管に結合していることを発見した2).部分精製の段階でこのキナーゼがタウに結合でき,タウをかなり特異的にリン酸化したので,タウプロテインキナーゼ(EC2.7.1.135)と命名した.精製が進むと,タウをリン酸化する活性は2つに分かれたので,p2部位をリン酸化するキナーゼをタウプロテインキナーゼⅠ(TPK Ⅰ),もう1つのキナーゼをタウプロテインキナーゼⅡ(TPK Ⅱ)として区別した.タウをリン酸化するプロテインキナーゼはいろいろ知られているが,調べた限りではTPK Iだけがタウのp2部位をリン酸化した3).TPK Iの最終精製標品にはSDSーポリアクリルアミド電気泳動(SDSおPAGE)で分子量45,000の蛋白だけが含まれ,この蛋白の部分アミノ酸配列にプロテインキナ~ゼの共通配列を見いだし,この蛋白がキナーゼの本体であることを確認した.このキナーゼはタウのセリン/スレオニン残基をリン酸化し,セカンドメッセンジャーで活性化されず微小管の主成分チューブリンで活性化された.TPK Iはヒトの脳でも検出された. PHFのリン酸化タウにはp2部位のリン酸化のほかにも特徴がある.正常なタウに対して作製したモノクm一ナル抗体tau-1はタウ分子の中央部位(tau-1部位)に結合するが, PHFはこの部位にリン酸基を取り込んでいるのでこの抗原性を失っている4}.TPK Iでリン酸化されたタウもtau-1抗体と反応せず,tau-1部位でもリン酸化されていることを確認できた3).

可溶性IL-2レセプターの測定

戸叶 嘉明 , 廣瀬 俊一

pp.665

1.はじめに

 IL-2レセプター(IL-2R)はT細胞がIL-2・抗原・マイトーゲンなどで刺激されると細胞表面に出現するが,細胞表面のみならず,T細胞の培養上清やadult T cell leukemia患者の血清中にも出現し,可溶性IL-2R (soluble IL-2 R:sIL-2R)と呼ばれている.この稿ではsIL-2Rの測定と臨床的意義について述べる.

アルツハイマー病におけるアミロイドの生成と沈着

森 啓

pp.666-667

 アルツハイマー病の成因を探るうえで,脳アミロイドβ/A4蛋白(以下β/A4蛋白)を研究することには理由がある.β/A4蛋白の脳内沈着が高度にアルツハイマー病に特異的である.またこの沈着が他の脳病理変化である神経原線維変化や細胞死に先だって出現することも強調に値する1).これらの神経病理学的および蛋白化学的理由に加えて,遺伝的背景も重要である.まれではあるが遺伝性の(家族性)アルツハイマー病をもつ家系があり,β/A4蛋白前駆体遺伝子内に点突然変異が発見されたこと2)は特筆に値する.すでに本遺伝子がヒト染色体21の長腕部に局在することが見いだされており,遺伝性の突然変異が期待されていただけに,その意義は決定的であると言える.

 ヒト染色体21は,ダウン症候群(トリソミー21)の例や早期発症型家族性アルツハイマー病の原因遺伝子が染色体21にあるという家系調査3,4)とともに,痴呆研究にとって現在もっとも関心を集めている座と言える.

臨床衛生検査技師の生涯教育点数制による新制度の導入

小林 紀崇

pp.667-668

 医療の現場における臨床検査の知識や技術の進歩は,近年になって加速度的な発展をみせており,さらに医療全般に対する社会的な要求も多く,複雑多岐なものになっている.

 こうした情勢の中で,臨床検査を担当する者をはじめとして,医療関係の仕事に従事する者は日常多くの課題をかかえて業務の遂行にあたっているのが現状てあると言えよう.

TOPICS

老化遺伝子

難波 正義

pp.663

 老化遺伝子なるものはそもそも存在するのか.この問いに答えることはたいへん難しい.しかし,動物の種によって寿命が異なる事実や,Werner症候群のような早老化症を示す遺伝疾患が存在する事実は,老化に関連する遺伝子があるらしいことを暗示する.

 機械でも長く使っていれば駄目になる.同じことが生き物の場合にも言える.生き物の場合も老化し,さまざまな生理機能の低下が起こる.しかし,なぜわれわれは年老いていくのかを生体レベルで解析することは非常に難しい.あまりにも多くのパラメーターがあるからである.

海外だより

アメリカ合衆国―医療従事者とHIV感染

長尾 正崇 , 長尾 早江子

pp.669

 筆者らは湾岸戦争最中の1991年1月から1992年2月までニューヨークで留学生活を送る機会を得た.マンハッタンでは街を歩くと「自分はAIDSに蝕まれている」とポスターを掲げて通行人に施しを求めるホームレスの姿が目につき,宿舎の掲示板ではAIDSに罹患した子供たちの遊び相手のボランティアを募集するポスターの掲示がみられるなど,ウイルス学や血液内科学にうとい筆者らにとってもAIDSに関して無関心ではいられなかった.Centers for Disease Control(CDC)の報告によると米国におけるAIDS患者数は1990年において101,000人から122,000人であり,1993年には151,000人から225,000人になると推定されている1).従って一般の関心も高く,マスメディアもAIDSに関するニュースを数多く取り上げている.それらの中で医療従事者からのhuman immunodeficiency virus(HIV)の伝染という非常にショッキングなMs. Kimberly Bergalisのケースを例にとり,医療従事者のHIV感染について患者側と医療従事者側の主張を紹介する.

 Ms. Bergalisは歯の治療中に,HIV感染者であった歯科医から伝染しAIDSに罹患した.彼女はアメリカ上院の公聴会で全医療従事者のHIV検査を義務付ける法的措置の設置を求めた.これに対し医療従事者側は検査によりHIVの感染が判明した場合に職を失うことを恐れて反発している.

私のくふう

蛍光抗体法標識血清の流し方

山田 建男

pp.670

 病理検査において,腎生検の診断には,蛍光抗体法,酵素抗体法と,免疫染色の必要性は周知のとおりである.当施設において,蛍光抗体法における標識血清の流し方を工夫したので紹介する.

研究

免疫測定法における血清干渉因子による非特異的干渉作用の除去

平尾 滋章 , 山本 良平 , 西野 豊和 , 加藤 兼房 , 佐々 寛巳 , 水口 一衛 , 川口 克廣 , 早川 哲夫

pp.671-674

 免疫測定法において血清干渉因子による非特異的干渉作用を除去するには,測定系にゼラチンを添加することが有効である.しかし,ゼラチンの添加によりかえってバックグラウンドの上昇等が認められる場合がある.そこでケラチンを添加した緩衝液を作製し,その効果について検討した.ケラチンは,非特異的干渉作用を抑制し,かつゼラチンに見られるようなバックグラウンドの上昇を示さなかった.

資料

常習飲酒者の血清γ―GTP値に及ぼす運動習慣の影響

櫻井 伊三 , 松下 吉元 , 佐藤 恒久 , 吉岡 利忠

pp.675-677

 健康な男性436名に,運動,飲酒習慣をアンケート調査し血清γ―GTP値との関連性を検討した.その結果,常習飲酒者においても運動習慣を有する群は,そうでない群に比較してγ―GTP値は低値を示した.一方,毎日運動している群では,飲酒習慣に起因する血清γ―GTP値の有意な変化は認められなかった.

呼吸機能測定装置精度管理の現況と問題点

根路銘 国政 , 外間 政哲 , 玉那覇 秀雄 , 崎山 三千代 , 金城 典子 , 中田 宗朝

pp.678-680

 呼吸機能の測定データには,多くの変動要因が存在することが指摘されている1,2).しかし,測定装置そのものの精度管理に関する報告は極めて少ない.

 特に装置の自動化がめざましい昨今,精度管理の標準化が急務と思われる.

 患者を対象とした生理機能検査の1つであるという原点をふまえたうえで,装置の精度管理はいかにあるべきか検討すべく,現況を調査し問題をまとめてみた.

エンザイムイムノアッセイによるヘモグロビンA1Cの測定法の評価

中 恵一 , 下條 信雄 , 奥田 清 , 平井 幹男 , 小林 紀崇

pp.681-684

 ヒトヘモグロビンβ鎖N末端側8アミノ酸とN末端Valにグルコースがketoamine型に結合したepitopeを認識するモノクローナル抗体を応用して開発されたエンザイムイムノアッセイによるヘモグロビンAlC測定法の信頼性について検討した.この結果,現在主流に用いられているHPLC法の測定値と本法による測定値はよく一致し,精度も高く信頼性のあることを確認した.新しい自動化を考えるうえで有用性の高いものと評価する.

編集者への手紙

ornithine decarboxylase(ODC)の高感度測定の試み

庄野 正行 , 宮本 賢一 , 多田 千代美 , 松原 智子 , 藤井 尊

pp.685-686

 ornithine decarboxylase(ODC,EC 4.1.1.17)はほとんどの細胞で増殖に先立って誘導される最も早い部類のbiochemical mediaterであることはよく知られている.ODCは,そのもの自身酵素としての安定性が大変悪いことから,活性を測定する手間を考慮すると,酵素系蛋白質として,酵素免疫測定法(EIA法)で定量することが望ましい.ところが,ODC自身細胞内に極微量にしか存在しないため,免疫測定には高感度な検出法が必要となる.今回,放射性同位元素を用いない安定な高感度測定法を検討した.

質疑応答 臨床化学

サンプルや標準物質の物理的性状が測定の正確性に及ぼす影響

桜井 則彰 , 中 恵一

pp.687-689

 Q生化学自動分析装置では,サンプルの性状が,分析の正確性に影響を及ぼすと思われます.また,標準物質の物理的性状や界面活性剤も正確前生に影響すると思います.これらの点はどのように解決されているのでしょうか.

質疑応答 血液

白血病細胞の空胞について

新川 和功 , 榎本 康弘

pp.689-692

 Q白血病の芽球の中には,Burkitt型に見られるような空胞を持つ芽球を見ることがあります.L2の芽球を電顕で観察すると空胞の中に脂質のようなものがありました.この封入物は芽球の代謝産物なのでしょうか.また,Burkittにはなぜ特徴的な空胞が見られるのでしょうか.併せてお教えください.

質疑応答 輸血

直接クームス試験陽性者への輸血

庭野 剛 , 小松 文夫

pp.692-694

 Q患者血球が,直接クームス試験陽性である場合,患者血球を用いた交差試験でのクームス法は陽性になりますが,このような場合,他の酵素法やアルブミン法などの結果だけで輸血の可否を判定してよいのでしょうか.また,新鮮凍結血漿や濃厚血小板での交差試験の実施状況についてもお教えください.

質疑応答 免疫血清

リウマチ因子測定におけるRA法とRF法の測定原理

望月 里美 , 廣瀬 俊一

pp.694-695

 Qリウマチ因子測定でRA法が陽性,RF法が正常範囲内の患者さんがいます.2つの方法が何を認識するかでこのような違いが起こるものと思いますが,両者の測定原理についてお教えください.

質疑応答 微生物

リステリア症の現状と食中毒としての定義

M生 , 丸山 務

pp.695-697

 Q欧米ではリステリア食中毒が問題になっているようですが,日本におけるリステリア症の現状と,食中毒としての定義をお教えください.

質疑応答 臨床生理

人工弁装着患者の心エコー図検査

S生 , 赤阪 隆史 , 吉川 純一

pp.697-699

 Q人工弁の患者さんの心エコー図,あるいはドプラ法による検査を行う場合の注意点と,どのような点に注目して検査を進めたらよいかを,お教えください.

質疑応答 診断学

尿中CRP測定の臨床的意義

M生 , 長野 百合子 , 𠮷野谷 定美

pp.699-700

 Q上についてお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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