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今月の主題 輸入感染症
技術解説
文献概要
本稿では,1970年代半ば頃より増加傾向を示すようになったいわゆる輸入腸管感染症の疫学的,細菌学的特徴,またその主体を占める大腸菌下痢症の診断についても併せて概略紹介した.わが国の海外旅行者は1,000万人を超える時代を迎え,この種の輸入事例に遭遇する機会も増加の一途をたどることは間違いない.検査室にあってもますます多彩・複雑化するこれらの疾病の細菌学的診断に対し,これまで以上に的確な対応が求められることとなろう.〔臨床検査36:843-848,1992〕
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