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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻8号

1992年08月発行

文献概要

TOPICS

毛髪分析による服薬歴検査

著者: 植松俊彦1

所属機関: 1浜松医科大学薬理学

ページ範囲:P.902 - P.903

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 現代の医療において薬物療法は大きなウエイトを占め,欠くことができない.しかし,使用薬物の種類・量の増加に伴い,また,複数の診療科・診療施設をかけもち受診する機会が増加するのに伴い,薬物の相互作用による副作用などの危険性が増大している.また同時に,患者が指示どおり服薬しない(ノンコンプライアンス)という問題を生じてきている.
 患者の過去の服薬歴やコンプライアンスといった情報は,現状では問診に頼る以外になく,必ずしも正直に,正確に申告されるとは限らない点が問題である.人口の老齢化に伴い高齢の患者が増加しており,そういった情報を正確に聴取することが困難な状況も増えてくると想像される.その点は小児の患者の場合も同様である.したがって,薬物の適正な使用に当たっては,過去の薬物の服薬歴やコンプライアンスの客観的検査法が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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