文献詳細
文献概要
TOPICS
毛髪分析による服薬歴検査
著者: 植松俊彦1
所属機関: 1浜松医科大学薬理学
ページ範囲:P.902 - P.903
文献購入ページに移動 現代の医療において薬物療法は大きなウエイトを占め,欠くことができない.しかし,使用薬物の種類・量の増加に伴い,また,複数の診療科・診療施設をかけもち受診する機会が増加するのに伴い,薬物の相互作用による副作用などの危険性が増大している.また同時に,患者が指示どおり服薬しない(ノンコンプライアンス)という問題を生じてきている.
患者の過去の服薬歴やコンプライアンスといった情報は,現状では問診に頼る以外になく,必ずしも正直に,正確に申告されるとは限らない点が問題である.人口の老齢化に伴い高齢の患者が増加しており,そういった情報を正確に聴取することが困難な状況も増えてくると想像される.その点は小児の患者の場合も同様である.したがって,薬物の適正な使用に当たっては,過去の薬物の服薬歴やコンプライアンスの客観的検査法が望まれる.
患者の過去の服薬歴やコンプライアンスといった情報は,現状では問診に頼る以外になく,必ずしも正直に,正確に申告されるとは限らない点が問題である.人口の老齢化に伴い高齢の患者が増加しており,そういった情報を正確に聴取することが困難な状況も増えてくると想像される.その点は小児の患者の場合も同様である.したがって,薬物の適正な使用に当たっては,過去の薬物の服薬歴やコンプライアンスの客観的検査法が望まれる.
掲載誌情報