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PAM染色における一工夫
著者: 安藤千秋1
所属機関: 1大垣市民病院病理細胞診室
ページ範囲:P.912 - P.912
文献購入ページに移動1.はじめに
PAM染色は腎糸球体基底膜の変化を知るうえで重要な染色である.この染色の難点はメセナミン銀液(56~60℃)での反応中にプレパラートあるいは染色瓶の内面が黒ずみ,以後の操作過程で切片上に銀粒子が付着しコンタミネーションの原因になることである.この解決法としてメセナミン銀液中にアルミ箔(家庭用アルミホイル)を入れたところ,銀粒子がアルミ箔に吸着しプレパラートおよび染色瓶の内面に鍍銀反応が見られないことがわかった.したがって切片上でのコンタミネーションがなく美麗な染色結果が得られ(図1)実用的な方法であると考える.併せて当院で行っているPAM染色を紹介する.
PAM染色は腎糸球体基底膜の変化を知るうえで重要な染色である.この染色の難点はメセナミン銀液(56~60℃)での反応中にプレパラートあるいは染色瓶の内面が黒ずみ,以後の操作過程で切片上に銀粒子が付着しコンタミネーションの原因になることである.この解決法としてメセナミン銀液中にアルミ箔(家庭用アルミホイル)を入れたところ,銀粒子がアルミ箔に吸着しプレパラートおよび染色瓶の内面に鍍銀反応が見られないことがわかった.したがって切片上でのコンタミネーションがなく美麗な染色結果が得られ(図1)実用的な方法であると考える.併せて当院で行っているPAM染色を紹介する.
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