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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻8号

1992年08月発行

文献概要

研究

全身性エリテマトーデスにおける血漿ならびに血小板の凝固第XIII因子a-subunit抗原量

著者: 大久保進1 大谷哲司1 安永幸二郎1

所属機関: 1関西医科大学輸血部

ページ範囲:P.913 - P.914

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 SLE 26例で,血漿ならびに血小板第XIII因子a-subunit抗原量(XIII-a)をLaurell法で測定した.血漿XIII-aの低下例が多く,血小板XIII-aは血小板減少合併例で有意に高かった.血小板数と血小板XIII-aとの間には負の相関が認められ,血漿XIII-aの低下例では総血小板XIII-a (血小板XIII-a×血小板数)は低い傾向であった.血漿XIII-aと血小板数や血小板XIII-aとの間には相関はなかった.SLEでみられる血漿XIIIの低下は,産生障害よりも消費の亢進によるものと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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