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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻9号

1992年09月発行

文献概要

今月の主題 赤色尿 技術解説

ポルフィリン尿

著者: 関正人1 大井洋之2

所属機関: 1厚生連相模原協同病院腎臓内科 2日本大学医学部第2内科

ページ範囲:P.979 - P.982

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ポルフィリンは,ヘモグロビンなどヘム蛋白の構成成分であるヘムの前駆物質で,ウロポルフィリン,コプロポルフィリン,プロトポルフィリンおよびこれらの前駆物質であるδ―アミノレブリン酸,ポルフォビリノーゲンが主な検査対象となる.主として,遺伝的異常による代謝障害であるポルフィリン症や鉛中毒,また,肝疾患,貧血などによる二次性のポルフィリン尿症の際に,尿中,赤血球,糞便中のいずれかにポルフィリンが増量する.尿ポルフィリン体により赤色尿となるが,δ―アミノレブリン酸,ポルフォビリノーゲンは無色である.ポルフィリンの排泄経路,産生臓器により測定対象は異なり,検出には,定性試験,比色,蛍光法による定量,また,HPLCなどによる分画定量が行われる.〔臨床検査36(9);979―982,1992〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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