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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻1号

1993年01月発行

今月の主題 穿刺吸引細胞診―最近の進歩

臓器別穿刺吸引細胞診

骨・軟部

著者: 都竹正文1 古田則行1 川口智義2 原島三郎3

所属機関: 1癌研究会附属病院細胞診断部 2癌研究会附属病院整形外科 3東京都予防医学協会

ページ範囲:P.54 - P.62

文献概要

 従来,骨・軟部腫瘍の術前診断は,臨床所見,X線検査,生検組織診によるものであったが,最近の針穿刺細胞診の進歩に伴い,この領域の細胞診が徐々に行われつつある.
 当院の整形外科では,1980年から軟部腫瘍の術前診断に静電画像,超音波検査,針穿刺細胞診,針生検診を併用し実施している.骨・軟部腫瘍および類似病変は,その組織発生が多岐にわたっているため病理組織診断(生検診)のみでは不十分であり,形態学検査としての細胞診を併用することでその精度の向上がみられた.細胞診の利点は,簡便で診断までが短時間で済むことであり,特に臨床医が初診時において細胞診結果をもとに次の検索方法や治療方針を決定することができる点にある.〔臨床検査37(1):54-62,1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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