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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻1号

1993年01月発行

文献概要

TOPICS

ベセスダ・システム

著者: 野澤志朗1

所属機関: 1慶應義塾大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.80 - P.82

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 1987年の秋から1988年の冬にかけて,米国ではそれまで行われてきた子宮癌検診時のパパニコロウ(Papanicolaou)診断の精度管理に関していろいろ問題点が噴出し,誤診から多数の訴訟が発生し,《Wall Street Journal》にもいわゆる"Papスキャンダル"として取り上げられた.そこで,1988年,National Cancer Institute (NCI)で子宮頸部・腟細胞診の報告書の標準化を目指したワークショップが開催され,ベセスダ・システム(Beth-esdaはNCIの所在地の名)と呼ばれる新しい細胞診報告の形式が提言1)された.ベセスダ・システムは単に細胞診断報告書の書式を規定するだけではなく,精度管理を根底から見直すための発想である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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