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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻1号

1993年01月発行

文献概要

研究

血漿遊離型フコースの測定

著者: 高垣啓一1 田中幹二12 斎藤良治2 斎藤太郎1 遠藤正彦1

所属機関: 1弘前大学医学部第一生化学 2弘前大学医学部産科婦人科学

ページ範囲:P.91 - P.94

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 生体内複合糖質代謝の一指標として,血漿中遊離型L-フコースの量を測定した.方法は,血漿をL-フコースデヒドロゲナーゼおよびNADとともに0.3mol/lグリシン緩衝液(pH9.5)中,37℃でインキュベートし,産生されるNADH量を測定するという方法である.この方法は血漿中に存在する他の糖の影響を受けることなくL-フコースを測定することが可能であった.この方法による健康人の血漿中L-フコースの量は24.4±18.1μg/ml(n=30)であり,子宮頸癌患者のそれは91.9±49.2μg/mlと高値であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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