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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査37巻12号

1993年11月発行

雑誌目次

今月の主題 血液疾患をめぐる新しい検査

序説

血液疾患をめぐる最近の動向

柴田 昭

pp.1181-1184

はじめに

 血液疾患をめぐる最近のトピックスのうち,ここでは問題を遺伝子レベルの領域に限って述べることとする.

 最近の血液学領域における話題の第一は何といっても分子生物学の血液学への導入であろう.これは病因・病態,診断,治療の各方面にわたって急速な勢いで導入されつつある.

技術解説

網赤血球の自動測定

武内 恵 , 渡辺 清明

pp.1185-1190

 網赤血球の全自動測定について,その検査の意義,方法,測定原理,網赤血球の検出法,装置の仕様および機能,自動測定法における基準値,測定精度などについて述べた.また自動測定特有の問題点,注意事項,さらに新しい測定項目である幼若網赤血球(HFR%)の臨床的有用性についても概説した.〔臨床検査37(12):1185-1190,1993〕

微少残存白血病細胞の検出

柵木 信男

pp.1191-1195

 微少残存白血病細胞を検出するためのさまざまな検査方法が開発されている.特に,分子生物学的手法の導入により高感度の検査法が臨床応用されるようになった.しかし,各検査法ともその信頼性や応用範囲に問題があり,結果の解釈には慎重を要する.したがって,現時点では各症例の病型に適したいくつかの検査法を組み合わせて総合的に微少残存白血病細胞の有無を判断する必要がある.〔臨床検査37(12):1191-1195,1993〕

造血幹細胞の同定

池淵 研二

pp.1197-1202

 造血幹細胞の有する生物学的特性である多能性,細胞周期上の位置(Go期),自己複製能を用いた同定法が,in vitroコロニー形成法,長期骨髄培養法,表面マーカー解析などで考案されている.ヒトでは幹細胞の長期骨髄再構築能をみるアッセイ系は難しく,まさに骨髄移植治療そのものであり,できるだけ近似したアッセイ系の開発が必要である.また臨床応用を考えた場合,アッセイ系の迅速さが要求されるだろう.〔臨床検査37(12):1197-1202,1993〕

造血細胞におけるレチノイン酸レセプターの同定

木崎 昌弘

pp.1203-1209

 種々の生物学的活性を有するビタミンA誘導体のレチノイン酸の作用機序は,核内に存在するレチノイン酸レセプターを介するものと考えられる.最近の分子生物学の進歩によりレチノイン酸レセプターには,RAR―α,―β,―γ,RXR―α,―β,―γ,およびそれらのアイソフォームが存在することが明らかになった.これらは互いに関連しあい多様なレチノイン酸の生理作用をもたらすものと考えられるが,それらの同定にはノーザン法やRT―PCR法によるmRNAの解析が重要である.〔臨床検査37(12):1203-1209,1993〕

フローサイトメトリー法による造血因子受容体の同定

北村 聖

pp.1211-1216

 多くの造血因子受容体遺伝子が単離され,蛋白の構造や生体内での発現,シグナル伝達などが明らかにされている.エリスロポエチンと顆粒球コロニー刺激因子の受容体,stem cell factorの受容体について概説し,臨床検査としての造血因子受容体解析の可能性を述べた.造血因子受容体発現の解析は細胞表面機能分子解析のモデルとなると考えられ,基礎的知見の集積とともに簡便な手段の開発が待たれる.〔臨床検査 37(12):1211-1216,1993〕

リンパ節標本の染色体分析

篠原 多美子

pp.1217-1220

 リンパ節の染色体分析に必要な培養方法と標本作製を主に記した.分析に関しては造血器疾患の骨髄から作製された標本の分析と特に変わることはない.リンパ節の染色体分析は悪性リンパ腫の診断に限らず,良性腫瘤との判別,また白血病細胞の転移の有無など,細胞形態では診断困難な場合に,的確な情報を提供する.リンパ節摘出時には,積極的にこの技術を試み診断に供することを進めたい.〔臨床検査37(12):1217-1220,1993〕

血小板膜マイクロパーティクルの検出とその意義

野村 昌作

pp.1221-1226

 血小板由来マイクロパーティクル(PMP)は,血小板の活性化に伴って,血小板表面から放出される.その生成のメカニズムには,細胞内カルシウムの動員と,いくつかのプロテインキナーゼが関与していると考えられる.PMPの構造は,血小板表面の膜糖蛋自であるGP Ⅱb/ⅢaやGP Ⅰb以外に,α顆粒膜の構成成分であるGMP-140なども含んでいる.また,活性化凝固因子であるFVaやFⅧの結合部位も存在しており,PMPは,血小板プロコアグラント活性の主体であると考えられている.したがって,凝固能の亢進している各種疾患では,PMPがその臨床病態に深く関与している可能性がある.〔臨床検査37(12):1221-1226,1993〕

組織因子(TF)/TFPI

小山 高敏

pp.1227-1232

組織因子(TF)は,蛋白と脂質部分の安定な複合体からなるリポ蛋白質であり,凝固活性化の引き金は主として組織因子と血液成分との接触である.一方,リポ蛋白結合性プロテアーゼインヒビターであるTFPIは,外因系凝固反応の制御因子である.ヒトTF/TFPIのcDNAがクローン化され,特異性の高いモノクローナル抗体が入手できるようになり,TF/TFPIの機能解析や,臨床と関連した抗原量,活性の検討が行われるようになってきた.〔臨床検査37(12):1227-1232,1993〕

病態解説

骨髄異形成症候群(MDS)

厨 信一郎

pp.1233-1238

 末梢血の血球減少と末梢および骨髄における血球のさまざまな質的異常を特徴とし,その経過中に急性非リンパ性白血病に移行する頻度が高いことで知られていた一連の造血障害が骨髄異形成症候群(MDS)の名称で統一され,さらに病型分類が提唱されて以来これまでに11年が経過した.本稿では,この間に明らかにされてきた本疾患群の血液学的および疫学的特徴を概観するとともに,今後解明すべき病態について解説を加える.〔臨床検査37(12):1233-1238,1993〕

話題

アポプトーシス

吉田 弥太郎

pp.1240-1241

1.はじめに

 細胞の死滅は無秩序な崩壊現象と考えられやすく,細胞増殖に比べると研究対象にはなりにくかった.細胞死には壊死とアポプトーシスとの2種類がある.古典的な細胞死すなわち壊死は,ミトコンドリアの膨化,細胞の膨化とcell densityの低下,細胞膜の破壊による細胞崩壊である.壊死に対立する第2の細胞死アポプトーシスは,プログラムされた生理的な細胞死である.例えば,老化・変性した細胞,損傷を受けた細胞などは,生体にとって不必要なものであり,排除される運命にある.このような生理的細胞死を,木の葉の落葉を意味する"apoptosis"ということばで表現する.綴りの2番目のpは発音しないと原著1)に記されているが,欧米人の間ではどちらも通用している.

 最近の生命科学用語として,アポプトーシスほど話題を独占しているものはなかろう.主要な海外雑誌がこぞってアポプトーシスの総説を載せているし,単行本2)もある.癌学会,血液学会などでもアポプトーシスのセッションが登場した.発生学,免疫,血液,内分泌,腫瘍,神経系など,実に広汎な領域でアポプトーシスが研究対象となっている.

急性前骨髄球性白血病のATRA療法とDIC

川合 陽子

pp.1242-1244

1.はじめに

 急性前骨髄球性白血病(acute promyelocyticleukemia;APL)は急性白血病の中でも特異な白血病として知られている.形態的にファゴットや荒いアズール顆粒を有する特徴的な白血病細胞を呈するとともに,汎血管内凝固症(disseminatedintravascular coagulation;DIC)を合併する.APL細胞が破壊されると細胞中の凝固活性物質が遊離し,DICを起こすと言われているが,近年線溶活性物質や蛋白分解酵素の遊離が出血傾向の助長に関与すると考えられるようになった.APL患者は寛解導入治療中に9~40%の頻度で出血死すると報告されており,治療の成功の鍵はDICのコントロールであるとも言われてきた.近年,血小板や血漿の補充療法が普及するとともに,抗凝固療法などDICの治療の進歩により致死率は低下した.しかし,出血傾向の強いDICにおける抗凝固療法の必要性には異論を唱える報告もある.

 total cell kill theoryに基づいた強力な多剤併用化学療法の進歩によりAPLの寛解率は70~80%となったが,20~30%の患者は初回寛解導入療法中に出血か敗血症で死亡する.1988年オールトランス型レチノイン酸(all-trans retinoicacid;ATRA)がAPL細胞を分化誘導し成熟好中球に導き,寛解導入が可能であると中国から報告された.

自家骨髄移植

原田 実根

pp.1245-1247

1.はじめに

 癌化学療法や放射線療法は,感受性のある悪性腫瘍に対して投与量依存性の抗腫瘍効果を示す.したがって,抗腫瘍剤の投与量や放射線照射量を増すことによって抗腫瘍効果も高まることが期待されるが,同時に治療による骨髄抑制も強くなりdose escalation(用量増大)はおのずから限界がある.そこで,前もって保存しておいた自家骨髄の移植によって血液学的再構築を図れば,従来の治療量をはかるに超える,骨髄抑制を考慮しない骨髄破壊的治療が可能になり,これによって抗腫瘍効果の増大および癌治療成績の向上が期待される1)

 自家骨髄移植(autologous bone marrow trans-plantation;ABMT)の本格的な臨床応用は1980年代のことで,その後移植例は着実に増加傾向を示し,世界で実施されたABMTは1981年の265例から1987年には1,200例以上に増加し2),1991年には7,000例に達するという.わが国におけるABMTの臨床応用も1980年代に入ってからであるが3),1991年の調査では173例にABMTが実施されている4)

Y染色体のDNA同定

森 茂久

pp.1248-1249

1.Y染色DNA検出法

 現在用いられているY染色体DNAの検出方法としてPCR (polymerase chain reaction)法,FISH (fluorescence in situ hybridization)法がある.PCRはご存じの方も多いと思われるので,方法論などについては解説書に譲る.FISHはDNAをビオチンで標識し,染色体DNAとのハイブリダイゼーション後ビオチンに親和性の高いアビジンFITC(フルオレスセイン・イソチオシアネート)で処理し,FITCを蛍光波長で発色させ,その部位を染色体上のシグナルとして蛍光顕微鏡下で検出する方法である1).現在PCR, FISHを用いたY染色体DNAの検出は商業ベースでも行われている.

ひと―ベノジェクトⅡリレー訪問

佐々木禎一

土田 一男

pp.1175-1176

 私は,自分の趣味は結構多いと思っている.しかし改まって趣味・特技ということになると,"スキー"に限定されてしまう.スキーのメッカ小樽で生まれ,小学校低学年で,先生の命令により天狗山の頂上から直滑降をした記憶がある.

 初めて競技スキーに入ったのは北大予科のときである.しかし夏期の練習などは一切したことがなく,練習怠慢で有名な部員であった.それでもスキーさばきの巧さは定評があり,現役時代は全日本学生選手権大会(アルペン)でかなり活躍した.全日本選手権大会や国体にも出場し,全日本選抜回転競技大会でベスト6に入ったこともある.特筆すべきは,先輩の厳命により他人の折れて継いだ練習用板で飛んだジャンプである.それも,一本の練習もすることなく生まれて初めてのジャンプであったにもかかわらず,宮様大会(大倉シャンツェ)でオリンピック選手を抑えて飛距離4位に入ってしまった.

COFFEE BREAK

あいまいな人の世

屋形 稔

pp.1195

 コンピュータ時代になりテクノストレスという病態がじわじわ増えていると最近の新聞が取り上げていた.検査室の周辺にまさしくこの症状を示すドクターや技師がいるのに思い当たる人も多いことと思われる.専門家に言わせるとコンピュータを相手にしていないと安定しない依存症をさすものである.命令に確実に答えるコンピュータの世界に没入してしまい,あいまいさがあり,さまざまに変化しうる人と人との関係を作れなくなるというから背筋が寒くなる.

 したがって,人との交わりの中に生まれる喜びや悲しみを体験しようという心がけが少しでも残っていれば本症の克服は見込みがある.現代に生きる人にこそ若いうちから読書や観劇などにも楽しみを見いだし,いろいろなものから人生を見るくせをつけることが必要でないかと思われる.わが愛読書である『鬼平犯科帳』などで知られる池波正太郎の時代小説は,息もつかせぬおもしろさの中に人と人との交わりや人生を考えさせるくだりが随所に見られる.例えば「霧に消えた影」という作品の中に剣の修業を通して師弟のあり方がきちんと書いてある.

Voll

吉野 二男

pp.1209

 ホールピペットというものがあります.途中が膨らんだガラス管で,液体の容積を計るときに用いられるのはよく知られていることです.このVollということばは,ドイッ語の"満たす"という意味です.途中の膨大部を満たして計るピペットということから,Voll-pipetteと呼ばれたのでしょう.化学をはじめ,自然科学がドイッから入ってきたので,このような用語が普及したものと思われます.

 あるメーカーの品名に,Hallpipetteと記してありましたので,たずねてみたところ,途中が広くなっていて,ホール(広場)のようになっているからとのことでした.なるほど,ホールピペットを日本語的にローマ字で表すとこうなるかも知れないが,いかがなものでしょうか.

学会だより 第43回電気泳動学会春季大会

臨床検査技師にもやさしいプログラム編成

櫻林 郁之介

pp.1196

 第43回電気泳動学会春季大会は,1993年6月24日~25日,自治医科大学法医学教室池本卯典教授を大会長として,宇都宮市の総合文化センターで開催された.電気泳動学会は電気泳動を分析技術として用いた研究の発表の場であり,医学を含む理学系基礎ならびに臨床の研究者を中心にして,大学はもちろん企業の研究所や科学捜査研究所の研究者,技術者が参加しており,臨床検査技師も多く会員となっているユニークな学会である.これだけ種々の職種の人たちが集まる学会も珍しいが,それだけ幅広い研究発表が行われて,必然的に幅広い交流が期待できる.

 今大会は次に述べる点で今までの学会のプログラムとはかなり異なっており,本学会で初めて取り上げられたユニークな主題が2つあった.すなわち,ワークショップでは,法医学の一環として科学捜査研究所の科学者を中心にして,"犯罪鑑識領域における電気泳動法の応用"が行われたことと,ミニサテライトセッションが組まれ,臨床検査技師だけによる"日常臨床検査から見いだされるまれな症例の電気泳動解析"が組まれたことである.

学会だより 第21回日本臨床免疫学会

現状と将来の展望を多角的に追究

大谷 英樹

pp.1239

 第21回日本臨床免疫学会は,1993年9月8日から3日間にわたり,谷内昭学会長(札幌医科大学長)のもとで臨床免疫学の広範にわたる話題が取り上げられ,稔り多い学会であった.

 本学会は,臨床免疫学の進歩ならびに発展を促進することを目的として,臨床免疫学を研究する人々をもって組織され,1973年6月にスタートした.当時は免疫グロブリン異常症など体液性免疫に関する研究が主流をなし,古典的なT細胞の検査(ヒツジ赤血球ロゼット形成試験やリンパ球幼若化現象など)に関する知見が報告されていたにすぎなかった.それ以降目ざましい発展を遂げ,また近年モノクローナル抗体,DNA解析の進歩によって臨床免疫学の研究はさらに躍進したわけである.

学会だより 日本臨床検査自動化学会第25回大会

人工浜で医療サービスの心を問う

中 恵一

pp.1250

 大都会の人たちは奇妙なことをあれこれ思いつくものだ.前回,1991年に日本臨床検査自動化学会開催で幕張メッセの会場へ来たときは,埋立て地に建設中のビルが数棟,完成したオフィスビルが数本あるものの,どことなく平垣な砂地に雑草がひょろひょろ生えているという,初老の男性の禿額を見ているようで,頼まれた用事でもなければもう一度来たくもない印象しか持てなかった.ところが,昨年神戸で大会をもって,1年をおいて再びその来たくもなかった幕張へ来てみると,いくつものホテルがすでに営業をしていて,そのうちの1つはオープンのとき皇太子殿下が訪問されたというし,何本ものオフィスビルが稼働していてランチ時にはレストランに行列ができるほどの人が働いている.浜辺にはスタジアムまであって,夜50階に近い高層ホテルの最上階からライトアップされたスタジアムを見てみると,活字のカンマくらいの大きさの選手が動いているのが見える.

 今年,日本臨床検査自動化学会は25回を迎えた.浜辺の開発に人がスコップしかおそらく使えなかったころから今日の大型の土木工事用重機の発達があって幕張のこの姿があるように,同学会の内容にも歴史の歩みをすでに感じる.茂手木皓喜学会長が用意された25年記念誌"臨床検査の自動化とともに"を頂戴した.

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・11

クリオグロブリン血症

河野 均也

pp.1253-1256

検査結果の判定

1.クリオグロブリンであることの確認

 患者血清を一夜冷蔵保存したところ,図1右に示したように多量の白濁沈殿物が観察された.本例ではヘマトクリット用毛細管に血清を詰め,冷却した後にヘマトクリット用遠心機で遠心し,寒冷沈殿した蛋白の量を測定するクリオクリット法で検討したところ,6%に及ぶクリオグロブリンが証明された.多量のクリオグロブリンはM―蛋白血症に際して証明されることが多く,また,微量のものは全身性エリテマトーデス(SLE)をはじめとする自己免疫性疾患に際してしばしば証明され,血液中を流れる免疫複合体であるという見かたがなされている.

 クリオグロブリンと同様に寒冷に血漿を保存したとき白濁沈殿する蛋白にクリオフィブリノゲンがあり,両者を区別することは病態診断上非常にたいせつなことである.クリオグロブリンであることの確認には,寒冷による白濁沈殿が37℃に加温したときに再び溶解することを確認する必要がある.本例では図1左に示したように,37℃の加温により白濁沈殿物はきれいに再溶解し,クリオグロブリンであることが確認された.

TOPICS

G蛋白質によるセカンドメッセンジャー生成酵素の調節機構

堅田 利明

pp.1257-1258

 細胞における種々の情報の伝達経路に,GTPまたはGDPと結合するGTP結合蛋白質ファミリーが介在しているが1),ホルモンや神経伝達物質などの細胞膜受容体とセカンドメッセンジャー生成酵素あるいはイオンチャネルとの間で伝達器として機能する一群のファミリーを特にG蛋白質と称している.G蛋白質はα,β,γと呼ばれるサブユニットからなる三量体で,ヌクレオチドとの結合部位はαサブユニットに存在する.動物細胞には,alternative splicingによる差異も含めて4種のGs,3種のGl,2種のG0,2種のGt,Golf,Ggust,Gz(Gx),Gqサブファミリー(Gq,G11,G14,G16)などのαサブユニットが存在する.

 図1に示すように,G蛋白質は,次のようなサイクルにより受容体と効果器分子との間で共役因子として機能している.

新しい線溶活性物質ナットウキナーゼ

須見 洋行 , 矢田貝 智恵子

pp.1258-1260

 NHKの「トライ&トライ」とか「クイズ百点満点」などに出たので知っている方も多いと思うが,ナットウキナーゼとは"経口線溶療法1)"を目的に,最も安全性の高いと考えられる世界数百種の食品検索の中から唯一,わが国の納豆に発見された強力な血栓溶解酵素である.それも最初はロサンゼルス産の納豆を人工血栓の上に載せて発見されたものである.今はその分子構造も決定され,血栓症の国際学会では"ナットウ"は知らなくても"ナットウキナーゼ"と言えばわかるぐらいになっている.

 心筋梗塞などの治療には,現在血栓溶解剤としてヒト尿由来のウロキナーゼが静注されているが,納豆1パック(100g)にはその約20万単位(20万円)にも相当する力のあることが確認されている.なお,この酵素はナットウ菌が大豆から糸(粘り)の中に作り出すもので,したがって大豆をいくら食べてもその中には含まれていない.

PSTT

森脇 昭介

pp.1260-1262

 従来PSTT(placental site trophoblastictumor)は表1のような同義語で報告されている.診断名が示すように当初真の腫瘍と考えられていなかったが,転移をきたし悪性経過をとるものが報告され,現在,独立型として認められつつある新しい概念の絨毛性腫瘍である.

ガストリノーマ

今村 正之

pp.1262-1263

 1955年にZollingerとEllisonが,難治性消化性潰瘍が数回の胃切除でも胃空腸吻合部に発生し胃全摘が必要となった2例において,膵の腫瘍の存在に注目し消化性潰瘍を発生させるホルモンを分泌している可能性を推測した報告をした(Zol-linger-Ellison症候群).

 5年後にGregoryらは,膵腫瘍がガストリンを分泌するガストリノーマであることを証明し,本症候群の本体が明らかとなった.この事実の歴史的意義は,膵の内分泌腫瘍がインスリノーマのみであると信じられていた時代に衝撃をもたらし,以後消化管ホルモン産生腫瘍が続々と見つかる契機となったことにある.

IgGの糖鎖異常

土屋 尚之 , 山口 晃弘

pp.1263-1265

 IgGには,おのおののH鎖のN末端から297番目のアスパラギン残基(Asn297)に結合した2本の複合型糖鎖が存在する(図1).木幡らのグループによりこの糖鎖の構造解析が行われ,健常人のIgGでは,シアル酸が欠損し,末端にガラクーナル抗体を利用したイムノアッセイが2,3のグループから提出されている.われわれもN-アセチルグルコサミン特異的レクチンであるPVLを利用したELISA法を試み,RAと健常人との間に顕著な差を検出しえた.IgGのPVL反応性は,RAの炎症活動性の指標であるCRPと平行して変動したが,CRP陰性群でも健常人と比較すると高値であった4).この系を利用して,この興味ある現象の原因と意義について,さらに解析を進めている.

フエロキラターゼ欠損の性状と分子変異

竹谷 茂

pp.1265-1266

 光線過敏症を伴う骨髄性プロトポルフィリア症(EPP)は,ヘム合成経路酵素系の最後に位置するフェロキラターゼの欠損によって引き起こされる常染色体優性の遺伝病である.本酵素は生体内ではプロトポルフィリンIXに二価鉄を導入する反応を触媒する.EPP患者もしくは,その保因者の種々の組織における本酵素活性は,一般に正常の半分であるため,特に患者では,赤血球中のプロトポルフィンが増加し,肝臓に捕捉されることが知られている.

 最近開発された簡便かつ高感度な本酵素活性の検査方法としては,液体クロマトグラフィ(HPLC)法がある1).すなわち,末梢リンパ球細胞液に亜鉛とポルフィリンを加えて反応させ,生成した亜鉛―ポルフィリンをHPLCで分離定量するものである.この方法によるEPP患者の活性は1.1~1.35μmol/l亜鉛―メソポルフィリン/時/mg蛋白質であり,この値は正常者のそれの約40%に相当する(図1).

研究

新しい簡便なアポ蛋白E表現型同定法

片岡 伸久朗 , 渡邊 武彦 , 宮内 晃 , 山根 公則 , 江草 玄士 , 原 均 , 山木戸 道郎 , Barbara V.Howard

pp.1267-1271

 リポ蛋白代謝上重要なアポ蛋白E (以下アポE)表現型の同定は従来の方法では手技が煩雑でしかも診断が困難な場合があった.筆者らはDTT・Tween-20溶液で血漿を15分間孵置するのみの前処置で等電点電気泳動とイムノブロッティング(免疫吸着法)により鮮明な泳動像を得る方法を開発した.10μlの検体量で泳動時間は2時間15分,さらにニューラミニデース処理が不要で診断は正確であることから大量検体の処理に適した方法と考えられる.

血中サイトケラチン19フラグメントの腫瘍マーカーとしての臨床的評価

桑原 正喜 , 田中 里枝 , 岩越 典子 , 北山 和代 , 鬼頭 邦吉 , 有吉 寛

pp.1273-1278

 血中サイトケラチン(cytokeratin)19フラグメントの腫瘍マーカーとしての臨床的有用性の評価を行った.臨床的には肺扁平上皮癌に利用できる腫瘍マーカーとなりうることが認められ,SCC抗原より高い陽性率が得られた.

資料

Vitek Immuno Diagnostic Assay System(Vidas)を用いた男性初尿中のChlamydia trachomatis抗原検出

中川 邦子 , 坂本 福美 , 山根 誠久

pp.1279-1282

 全自動酵素免疫測定機器,Vitek Im-muno Diagnostic Assay System(Vidas;bioMérieuxVitek, Inc)を用い,男性初尿中のChlamydia trachomatis抗原検出を検討した.Vidasは同時再現性,日差再現性に優れたが,希釈試験では,対照法としたIDEIAChlamydiaと比べ,最小抗原検出限界で約4倍劣った.臨床検体を用いた検討では,対照法との判定一致率は98.7%,感度90.5%,特異度100%の精度が得られた.

アデノシンデアミナーゼ活性測定のための新しい方法の開発

浅野 茂樹 , 後藤 寛 , 尾崎 幸男 , 中 恵一 , 下條 信雄

pp.1283-1288

 アデノシンを基質とするADA活性測定法で,生成するイノシンをヒポキサンチンに,さらにキサンチンオキシダーゼを用いて過酸化水素系に誘導し,発色させる方法を開発した.キノン色素を生成する本法は,従来法のNADH⇔NAD反応による検出系より高感度で再現性も優れていた.自動分析装置による日常検査法として本法は有用性の高いものであることを確認できた.

質疑応答 臨床化学

P53遺伝子蛋白

秋山 徹 , S生

pp.1289-1291

 Q 癌遺伝子の話で"p53"という言葉がよく出てき   ます.命名のしかたも含め,初心者にもわかるようお教えください.

アンチセンスDNA

松倉 誠 , A子

pp.1291-1292

 Q 最近ときどき耳にする"アンチセンスDNA"について,わかりやすくご解説ください.

質疑応答 血液

FAB分類に新しく追加されたMO

村上 純子 , 大島 年照 , S子

pp.1292-1294

 Q FAB分類にM0というのが新しく追加されたそうです.どのようなものなのか,FAB分類の復習も兼ねて,わかりやすくご解説ください.

質疑応答 免疫血清

スーパー抗原

八木 淳二 , 松尾 啓左

pp.1294-1296

 Q いま話題の"スーパー抗原"についてやさしくご解説ください.特に感染症との関連についてお教えください.

RPHA法とRIA法によるHBs抗原測定結果の解離例

茂木 積雄 , 河野 均也 , 天木 秀一 , 後藤 真寿男

pp.1297-1299

 Q RPHA法によるHBs抗原の測定で,A社では(±),B社では(-)と判定されたため,RIA法での再測定を依頼したところ,cut off index=47.9であり(+)と判定されました.本例の場合,最終的に陽性と判定すべきでしょうか.また,このような検査結果は起こりうるでしょうか.HBs抗原の測定法についてもご教示ください.

質疑応答 微生物

職業性HIV感染の頻度

河合 忠 , Y生

pp.1299-1300

 Q 職業性HIV感染について,対策も含めてご教示ください。

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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64巻11号(2020年11月発行)

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今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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