最近盛んに言われている言葉にQOL (quality of life)がある.私たちの日常生活のQOLを高く維持してゆくために感覚機能は常に正常に働いていなければならない.視機能は感覚のなかでも特にたいせつなものであることは言を待たない.
眼科は視機能障害を正常に返すための診療科である.このためには眼疾患の正確な診断が不可欠である.最近の眼科診断,診療機器の進歩には目覚ましいものがあり,これらの機器の最新情報は眼科医にとってたいせつなものである.眼科はいろいろな検査を自ら行うことが多く,検査機器の使用目的,使用方法,得られたデータの意味などを正しく理解することは必要なことである.