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今月の主題 PCRを用いた病原微生物の検出 技術解説
Pneumocystis carinii
著者: 北田一博1 中村義一1
所属機関: 1東京大学医科学研究所癌体質学研究部
ページ範囲:P.154 - P.157
文献購入ページに移動 重症のニューモシスチス・カリニ肺炎患者からは,侵襲の大きい呼吸器材料を得ることが躊躇され,検査は喀痰材料に頼らざるを得ない.このような場合にきわめて有効なのは高感度なPCRによる検査である.従来の細胞診では,P.cariniiを検出できなかった例においても,PCRを用いることで検出できる例も多い.また,抗P.carinii薬投与後,経時的に採取した喀痰をPCRにかければ,P.cariniiの消長を直接知ることができる.この治療マーカーを参考にして,効果的な投薬も可能かと思われる.〔臨床検査37(2):154-157,1993〕
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