文献詳細
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toxic shock syndrome様症状を呈するA群溶血性連鎖球菌感染症
著者: 清水可方1 登政和1
所属機関: 1国保旭中央病院
ページ範囲:P.191 - P.191
文献概要
本疾患は悪寒発熱,下痢,嘔吐などを前駆症状として,突然四肢の疼痛と壊死および循環不全で発症する.死亡率は30%以上で,予後不良例の多くが発症直後のショックから回復できずに短期間に死亡する.ショック離脱後は脳死や呼吸不全が直接死因となる.また生存例も救命のため壊死部位を切除する必要があり,また意識障害を含む多臓器不全を後遺症として残す例が多い.
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