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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻4号

1993年04月発行

文献概要

今月の主題 閉経と臨床検査 技術解説

骨容積(骨量)

著者: 加藤順三1 佐々木真紀子1

所属機関: 1山梨医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.378 - P.383

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 骨粗鬆症は骨量が減少した状態であり,骨量がある一定レベル以下に減少すると骨折の危険率が増大する.骨粗鬆症の正確な診断,骨折の予知のためには,定量的な骨量測定により骨量減少を早期に検出することが重要である.現在,骨量定量法としてMD法,SPA法,DPA法,DEXA法,QCT法などが用いられており,中でも正確度,再現性,測定時間,被曝線量,測定部位の解剖学的特性(海綿骨含有量)などの点でDEXA法は特に優れている.
 各種骨量測定法の開発により,骨粗鬆症の診断が客観的かつ正確に行えるようになったが,そのスクリーニングの方法,対象の選択,測定機種の選択,骨量減少の基準などについてはまだ一定の基準はなく,より具体的なガイドラインの設定が望まれる.〔臨床検査37(4):378-383,1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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