icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻4号

1993年04月発行

文献概要

今月の主題 閉経と臨床検査 検査と疾患

更年期障害

著者: 五十嵐正雄12

所属機関: 1群馬大学医学部産科婦人科学教室 2群馬中央総合病院

ページ範囲:P.389 - P.392

文献購入ページに移動
 更年期障害の定義は実は各人各様であるが,更年期に起こる卵巣からのエストロゲンの急減によって起こった特定の症状群(顔面紅潮,多汗,情緒不安定,肩こり・背部痛など)と考える定義が新しくかつ合理的である.血中エストロゲンの低下(低値ながら分泌があるのが更年期,完全低値は老年期を示す),血中FSHの上昇が更年期の指標になる.エストロゲン療法が無効なのは更年期障害ではないとさえ言える.精神安定剤は一時的に有効な対症療法にすぎない.更年期障害とうつ病との鑑別は重要である.〔臨床検査37(4):389-392,1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?