文献詳細
今月の主題 閉経と臨床検査
話題
文献概要
1.はじめに
最近,骨形成における非コラーゲン性蛋白質の役割が注目されるようになり,オステオカルシン,オステオネクチン,オステオポンチンなどの一次構造や骨芽細胞における遺伝子発現などの研究が進んでいる.オステオネクチンは1981年Ter-mineらによって,骨組織中に存在する主要な非コラーゲン性蛋白質の1つで分子量は約30,000であり,骨のハイドロオキシアパタイトやI型コラーゲンとの親和性を有する骨特有の骨石灰化に関係のある蛋白質として報告された1).しかしその後の研究により非石灰化の組織中にもみつかり,オステオネクチンが単に骨組織特有の蛋白ではないことが明らかにされつつある.本稿ではオステオネクチンの骨組織における生理的意義とともに他の組織における存在意義について知見をまとめてみたい.
最近,骨形成における非コラーゲン性蛋白質の役割が注目されるようになり,オステオカルシン,オステオネクチン,オステオポンチンなどの一次構造や骨芽細胞における遺伝子発現などの研究が進んでいる.オステオネクチンは1981年Ter-mineらによって,骨組織中に存在する主要な非コラーゲン性蛋白質の1つで分子量は約30,000であり,骨のハイドロオキシアパタイトやI型コラーゲンとの親和性を有する骨特有の骨石灰化に関係のある蛋白質として報告された1).しかしその後の研究により非石灰化の組織中にもみつかり,オステオネクチンが単に骨組織特有の蛋白ではないことが明らかにされつつある.本稿ではオステオネクチンの骨組織における生理的意義とともに他の組織における存在意義について知見をまとめてみたい.
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