文献詳細
文献概要
今月の主題 閉経と臨床検査 話題
インターロイキンと骨変化
著者: 中村雅典1 笠原忠2
所属機関: 1東北大学歯学部口腔解剖学第二講座 2自治医科大学医動物学講座
ページ範囲:P.402 - P.403
文献購入ページに移動骨はハイドロオキシアパタイトの結晶中に人体中のCaの99%,Pの88%,Mgの50%を貯蔵し,また,有機質としては90%以上をコラーゲンが占め,他は非コラーゲン性蛋白質,プロテオグリカン(PG)から成る.骨は,破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成を繰り返しており(骨のリモデリング),これによって古い骨が新しい骨に置換され,骨全体の強度が保たれている(図1).また,このリモデリングは種々のホルモンやサイトカインによって調節されており,このアンバランスが種々の病態を引き起こす.さらに,最近,筆者(中村)らは破骨細胞によらない単核細胞による骨吸収の可能性を見いだした.
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