文献詳細
目でみる症例―検査結果から病態診断へ・4
文献概要
●検査結果の判定●
1.血清LDH活性値の推移
表1に血清乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)の総活性値およびアイソザイム分画値の経過を示す.LDH総活性は入院時から患者が死亡するまでの間,持続的に10,000IU/l以上(正常値:278±82IU/l)の異常高値を示し,また,アイソザイム分画値もつねにⅠ分画(H4)が50%以上(正常値;34.5±5.7%)を占め,Ⅰ,Ⅱ分画の合計では約90%とH型(心筋塑)サブユニットに著しく偏倚した結果となった.このような結果は,従来教科書的に知られている心筋硬塞や溶血性疾患では説明できない著変である.
1.血清LDH活性値の推移
表1に血清乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)の総活性値およびアイソザイム分画値の経過を示す.LDH総活性は入院時から患者が死亡するまでの間,持続的に10,000IU/l以上(正常値:278±82IU/l)の異常高値を示し,また,アイソザイム分画値もつねにⅠ分画(H4)が50%以上(正常値;34.5±5.7%)を占め,Ⅰ,Ⅱ分画の合計では約90%とH型(心筋塑)サブユニットに著しく偏倚した結果となった.このような結果は,従来教科書的に知られている心筋硬塞や溶血性疾患では説明できない著変である.
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